Two's company (ページ31)

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廉side

授業が始まり、俺は窓の外から、

黒板の方へと目を移し

授業を真面目に受ける

ちらっと横を見てみると

目が閉じかけの紫耀くんが居た

目が閉じないように、

何度か目を大きく開けとるけど、

またすぐに目が閉じそうになる

眠らないように頑張っているんやろうな、

なんて思い、

俺はまた黒板のほうを見、

授業を受け始めた

授業が終わり、

横の席を見てみると、

顔を机に伏せて、

すやすやと気持ちよさそうに寝ている紫耀くん

睡魔に勝てんかったのやな、

そう思いながら、

次の授業の準備をする

そして、準備が終わり、また外の雨を眺める

さっきと比べて、雨の強さが弱くなっとる、

向こうの方は、少し陽が射している、

晴れるんかな…？

晴れか…

久々の好きな雨やったから、

もう少し雨が良かったなぁ…

雨を見てて、なんか、もやもやはするけど、

やっぱ、雨は好きや、

でもこの調子やと、晴れてまうな…

まぁ、もうすぐ梅雨の時期やし、

すぐ雨降るか、

そんなことを考えていると

授業が始まる

先生がやって来て、

授業開始かと思いきや、

まだ眠っている紫耀くんを見るなり

紫耀くんの所に寄って来て

先「おーい、平野ー、起きろー」

紫耀くんの耳元に近づきそう言う先生

紫「ん～…、」

すると、目を開ける紫耀くん

先「おはよう。授業するぞ」

紫「おはよう、ございます。分かりました、」

寝ぼけた声でそう返事する紫耀くん

その後は前みたいに

何事もなかったかのように授業を受ける紫耀くん

切り替え能力すごいな…

なんて思って、また授業を受ける

いつの間にか授業も終わって、

あっという間に下校時間

案の定紫耀くんに一緒に帰ろうって言われて、帰る

雨もすっかり止んで、陽が射す駅までの道中

廉「…紫耀くんは、部活入らないんですか、？」

ずっと気になっとった事を聞く

紫耀くんの運動神経なら

運動部で好成績を残すやろう

紫耀くんの性格もよくて、

生徒会長向いてるような素晴らしい感じ

なのに、なんで入らんのやろうかって気になっとった

紫「え～？部活めんどくさいし、(笑) 俺は家のお手伝いしたいし、
　ねぇ、廉。」

廉「はい、」

紫「部活に入らない理由の家庭事情について話して良い？ｗ」

困ったように笑いながら、

でもどこか辛そうな、

そんな顔をして俺にそう尋ねてくる

廉「あ、はい、もちろん、聞きますよ、」

そう言うと、嬉しそうに微笑みながら、

ぽつりぽつりと紫耀くんは話し始めた