Two's company (ページ24)

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午前中の授業なんかあっという間に終わり、

お昼の時間がやってきた

今日は雨やし、

屋上まで続く階段で食べるか…

そうこの学校には屋上がある

立ち入り禁止の

やから、誰も屋上に来ん。

屋上までの階段は薄暗く誰も居ない

まさに屋内の校舎裏みたいな…

やから、いっつも雨が降ってるときはそこでお弁当を食べる

お弁当を持ち、

屋上までの階段に行こうとして、席から立ち上がった時

紫「あ、廉。今日も一緒に食べよ？」

隣の席に座っている紫耀くんが

立ち上がっている俺を見つめそう言ってきた

嫌じゃない、

前は嫌やったのに、

今は、嫌って思っとる自分と嫌じゃないって思っとる自分が居る

別に、断る理由もなかったし、

そんなに嫌って感じしなかったから

俺は深く頷いて、

廉「あ、でも、」

紫「ん？」

廉「俺、校舎裏みたいな暗いとこ、行きますよ…？

　それでもええですか…？」

恐る恐るそう尋ねる

すると、紫耀くんは微笑んで

紫「全然良いよ！行こう！」

そう言って、俺の腕を引っ張り歩く紫耀くん

紫「えっと、どこで食べるの？」

廉「あ、えっと…、屋上まで続いている階段のとこです、
　一番上の方の…。」

紫「おっけい！分かった！」

そう言い、また歩き始める紫耀くん

少し戸惑いながらも、

少し、楽しさ？嬉しさ？

もう久々に感じたからわかんない感覚やけど、

楽しさが混ざっていた

階段に着き、階段に座ってお弁当を広げる

そして食べようとしたとき

ドーン！！

雷が落ちた

ここじゃない、ちょっと離れたところ

俺は雷平気、やと言いたいんやけど、

ほんまは、少しだけ怖い

やけど、いっつもぼーっとしてるから、

周りの音なんて耳に入って来ない俺はいっつもビビらない

雷が落ちた途端に

隣の紫耀くんの肩が

ビクゥッ！！！

っと大きく縦に揺れた

廉「あ、えっと、雷、怖い、ですか…？
　食べる場所変えましょうか、？」

紫「あぁ、大丈夫(笑)雷は平気なの、だけど大きい音がダメでさ(笑)
　花火とかもビビっちゃうしｗだから、ここの場所のままでいいよ」

笑いながらそういう紫耀くん。

雷が鳴った時の紫耀くんの反応が失礼だけど面白くて

ふふっ

っと口角が上がり、笑ってしまった

はっ！っと自分で気付き、笑ってしまったことに後悔する

紫耀くんの顔を見てみると

大きく目を見開き、口をあんぐり

あぁ、やばい、嫌われてまうかもしれん…

そう思っていると

紫「れ、れ、廉が笑ってくれた！！」

すっごく嬉しそうな紫耀くんの声が聞こえた