【地縛少年花子くん】イジり倒される花子くん (ページ2)

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其ノ壱ページ2

八尋｢ねぇ花子くん！屋上のA様ってしってる？｣

私がそう尋ねると、花子くんはあからさまに嫌そうな顔をした。

花子｢まあ知ってるケド…｣

八尋｢ならさ！今日の放課後会いに行こう？｣

花子｢ヤダよ！！｣

八尋｢なんでぇ！？｣

私がそう聞くと、花子くんはこう答えた

花子｢Aは俺の事をすごくからかってくるんだよ…それに、その…目のやり場に困るし…｣

と、花子くんが顔を赤くしながら言った。
目のやり場に困る？どういうことなんだろう。ますます興味が湧いてきた。

八尋｢花子くん、一緒に行こうよ！｣

花子｢えぇー？どーしても行かなきゃダメ？｣

八尋｢ダメ！｣

花子｢わ、分かったよ…それじゃ、呼び出し方教えるネ。｣

花子くんは嫌々ながらも私に呼び出し方を教えてくれた。花子くんがそんなに嫌がるなんて、相当な強い力を持っているんだろうなぁ、と想像しながら花子くんの説明を聞き、屋上へ向かう。

花子｢それじゃ、さっき教えたとーりに呼び出して？｣

八尋｢う、うん。｣

今更ながらも緊張してきた…早まる心拍数を感じながらさっき教わった通りにすると…

貴｢私はここよ…｣

と、透き通った綺麗な声が聞こえた。
恐る恐る目を開ける。

貴｢こんにちはっ！人間なんて久しぶりに見たよ！貴方の名前はっ！？｣

と早口に言われ、動揺してしまった。

貴｢あっ、ごめんね？人に呼び出されたのなんて久しぶりで……さ…｣

急に言葉が止まったので、視線の先を見てみると…顰めっ面の花子くんがいた。

貴方side
今日も暇だなーと空を見てたら、女の子が私を呼ぶ声がしたので｢私はここよ…｣と、
噂通りに答えると、可愛い人間の女の子がいた！

人間なんて久しぶりだったので早口で質問してしまった。謝ってる時、ふと、視界の端に映ったとある男の子…花くんが眉間にシワを寄せてこっちを見てるのが見え、目を見開き固まってしまう。

貴｢…花くん！？花くんだよねっ！？会いに来てくれたの！！？？相変わらず可愛いね花くん！！｣

と、距離を縮め、花くんの事を抱きしめた。

花子｢くっ、苦しいやめて…てかあ、当たって…｣

私は慌てて離して、久しぶりにも関わらず、花くんをからかった。

貴｢あれ？花クーン？どーしたの？お顔が赤いよ？？｣
と、ニヤニヤしながら花くんにいった。