The last episode. ページ23
遂に閉会式になり、卒業生は退場だ。
『1組』
やはり最後まで順番は順番だ。
『…3組』
立ち上がる。M先生も車椅子を押されながら近付いて来て、そして
立ち上がった。
「みんな、M先生の後ろちゃんと支えるんやで。何度倒れても、自分達がいるって。先生の後ろには自分達がいるんやって。」
体育館中の誰もが神妙な顔つきになる。
そして 3組は歩き出した。
ゆっくりゆっくりゆっくり
まるでカタツムリのようなスピードで。
だけど
確かに、前へ進んでいる。
立ち止まらずに、だけど確かに進んでいる。
ひとつの
3組は歩いている。
それだけでもう
とても 幸せなことじゃないか。
歩き出した僕らを止めることはもう、誰にも出来ないんだよ。
これから先歩く道がどんなに
辛く苦しくとも
振り返れば 見えるものがある。
僕らは M先生は 3組は歩いた。
その真実は一生変わることは決して、無い。
それだけでもう十分じゃないか。
体育館を出た僕らを
春の空が待っていた。
曇りのない、青空だ。
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A - ゆうさん» 「だけど確かに前に、進んでいる」この文以降の1文1文が心に響きました。私は今、どちらかと言うと止まっている方だと思うので、とても励まされた気がしますw!……長文失礼致しました。これだけは作者の人に伝えたかったのでw (2014年8月8日 1時) (携帯から) (レス) id: c5a472413d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - Aさん» はい!ありがとうございます! (2014年8月8日 0時) (レス) id: 5b35e72707 (このIDを非表示/違反報告)
A - ゆうさん» 夜遅くにすみません…まさかコメントして返信がくると思ってなかったので嬉しかったですwwこれからも小説(と呼ぶのでしょうか?)、がんばって下さい! (2014年8月8日 0時) (携帯から) (レス) id: c5a472413d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - Aさん» コメント返せて無くてごめんなさい!全然大丈夫ですよ!気にしないで下さい。読んでくれてありがとうございます。 (2014年8月7日 21時) (レス) id: 5b35e72707 (このIDを非表示/違反報告)
A - すいません。色々と間違えました。初めてコメント(?)したので… (2014年8月7日 15時) (携帯から) (レス) id: c5a472413d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2014年2月23日 15時