2年と先生の話[3] ページ3
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未だ目の前で喧嘩を繰り広げる教師二人。
を見て、生徒たちはこっそりと話を続けていた。
パン「…仲悪ぃな。」
真希「悟達のコンビとはまた違う、ってことだろ。」
狗巻「おかか。ツナ、いくら。」
乙骨「ああ!喧嘩するほど仲がいいって言うからね。」
双黒「「誰がこんな奴と。はァ!?」」
真希「ハモってんじゃねーか。」
どこから聞いていたのか、見事にハモった二人に真希のツッコミが炸裂した。
太宰「ていうか中也、君いつまで居るの?この部屋に君が吸っていい酸素なんてこれっっっぽっちもないのだけれど?」
中也「あ"ァ?ンで人間不適合者の手前はよくて俺は駄目なんだよ。」
だんだんとヒートアップしていく口喧嘩に、周りは止めるどころか寧ろ楽しみを覚えていた。
中也「それにこの時間は元と言えば外で挨拶兼ねた手合わせのはずだろ!?」
太宰「え?進級早々君みたいな脳筋蛞蝓の相手なんて、この子達が可哀想じゃあないか。」
中也「あ?そう思ってんのは手前だけだよ。なァ狗巻?」
一番席が近かった。
それを理由に唐突に振られた話に動揺するも、きちんと答えた狗巻。
彼なりに。
狗巻「しゃ、しゃけ!高菜…昆布?」
だが、不思議と何事も無かったかのように答える中也。
中也「だろ?あ、俺は強ェぞ?体術に関しては呪術界一だ。」
狗巻「しゃけ!?…ツナマヨ?」
中也「いや?俺の術式は重力操作だが、それを抜いても、だな。」
狗巻「…ツナ、明太子…?」
中也「おう。手前にも術式かけてやろうか?まっ、実際にやった方が早ェだろ。外行くか。」
狗巻「しゃけ〜♪」
中也「あ、後の奴らも全員見てやるから気が向いたらグラウンド来い。」
サクッと話を進め、外へ向かい出す中也と狗巻。
最後にかけられた中也の言葉も、繰り広げられた出来事の衝撃により、処理が進まない。
狗巻「ツナツナ!」
中也「そう焦るなってw」
目を光らせる狗巻に背中を押され、二人は教室を出ていった。
取り残された四人は、しばらく黙っていたが、太宰がその沈黙を破る。
太宰「…彼の言葉って、初見で訳せるモノなのかい?」
真希「……いや、肯定と否定はすぐ分かったけど…なぁ?」
乙骨「…うん。あんなに詳しくは…」
パン「俺らだって一年かけて今に至るんだしな。」
また沈黙が流れ、二人が消えていった扉を見つめる四人。
太宰「…私達も外へ行こうか。」
生徒達は頷くと、太宰に続いて外へ向かっていった。
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雪姫 - それと太宰治の規格外で異常な頭の良さが初めてさしす組に知れ渡った時のお話もお願いします!沢山リクエストしてしまってすみません (2021年9月8日 11時) (レス) id: f0b1c73d73 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - 初めまして。面白い作品ですね!リクエストなのですが...双黒が双黒と言われるようになった任務の話や夏油傑が違反していないみたいですからそのお話や映画の文ストの呪術廻戦ver.も書けたら書いて欲しいです!!これからも更新頑張ってくださいね (2021年9月8日 10時) (レス) id: f0b1c73d73 (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 魔水さん» 魔水さんいつもありがとうございます…光栄です…この回が終わり次第頂いたリクエスト消化するんでそれも読んで貰えたら嬉しいです!! (2021年4月13日 16時) (レス) id: 971f9b714d (このIDを非表示/違反報告)
魔水(プロフ) - はぁ……やっぱり何回読んでも最高… (2021年4月13日 8時) (レス) id: 7488c2f673 (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 赤美恭さん» こちらこそありがとうございました!それもいいですね!!影から見守って見つかって一緒に祓われましょうか() (2021年2月23日 9時) (レス) id: 3b7f0ae71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AHI | 作成日時:2021年2月14日 19時