双黒が任務するお話[9] ページ16
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主犯｢フッ、本当に素晴らしいなこの力は…今日で記念すべき100人目だ！｣
太宰｢はいはい。よかったね。｣
自身が作った仲間達を前に、未だ興奮冷めやまぬ主犯と、冷めきった太宰が言葉を交わす。
主犯｢それに…術式のない肉体なんぞに用は無いと思えば！君の頭脳は本当に優秀だ。恐ろしいよ。｣
太宰｢そりゃどーも。｣
クツクツと笑う主犯。
そんな男に、太宰は言葉をかける。
太宰｢でもさ、その頭脳が君達を嵌めるために使われるとは思わなかったの？｣
太宰の妙に澄んだ声色に、男の笑みは引きつる。
主犯｢な、何を言う？そうならないようにこうして私が……｣
太宰｢その状況すらも僕が利用していたら？｣
太宰はゆっくりと語り出す。
まるで死神が命の終わりを告げるように。
主犯｢有り得ない！そもそも君は私が自ら誘拐した！それすらも仕組んでいたと!?｣
男はその宣告に抗うかのように声を荒らげる。
だが、太宰の冷たい声色に変わりはない。
太宰｢そもそも、僕を誘拐したのは何のためだい？｣
主犯｢そんなの、こうして君の術式を貰
太宰｢相手の術式を見る術式、かい？…僕がその術式の持ち主だって誰から聞いたの？｣
主犯｢な、にを…｣
男の言葉が途切れる。
その先が知りたくない、そんな本能から来る拒絶だった。
だが、無情にも太宰は言葉を続ける。
太宰｢君は僕の後輩に、僕こそが目当ての術式の持ち主だと聞いた。だから僕を拐かした。｣
主犯｢それがどうした！私はこの通り君の術式を手に入れて！｣
太宰｢僕の術式は相手の術式を見る術式じゃあない。残念ながらね。｣
主犯｢………は？…じゃ、あ…私は今まで何をして…｣
男の口から零れた言葉。
答えを欲していないその問いに、太宰は笑って答えた。
太宰｢…君は夢を見ていたんだよ。楽しい楽しい明晰夢だ。思い通りにいく世界は楽しかっただろう？……だが夢は終わりだ。聞こえるかい？｣
男は無意識に耳をすませる。
その耳に入ってきたのはバイクのエンジン音。
主犯｢君は、君の術式は？本当の術式を持っているのだろう？私は今何を手にしている？｣
男は目を覚ましたかのように太宰に縋る。
その目には恐怖しか浮かんでいなかった。
太宰｢僕の術式は無効化だ。君は今まで通りの術式しか持っていないよ。…君の仲間達は元通りの一般人だけれどね。｣
主犯｢んなｯ!?｣
その瞬間響く轟音。
太宰｢さて。君の夢を終わらせる僕の忠犬の登場だ。｣
× × × × × ×
続く (更新停止中)
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雪姫 - それと太宰治の規格外で異常な頭の良さが初めてさしす組に知れ渡った時のお話もお願いします！沢山リクエストしてしまってすみません (2021年9月8日 11時) (
レス) id: f0b1c73d73 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - 初めまして。面白い作品ですね！リクエストなのですが...双黒が双黒と言われるようになった任務の話や夏油傑が違反していないみたいですからそのお話や映画の文ストの呪術廻戦ver.も書けたら書いて欲しいです！！これからも更新頑張ってくださいね (2021年9月8日 10時) (レス) id: f0b1c73d73 (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 魔水さん» 魔水さんいつもありがとうございます…光栄です…この回が終わり次第頂いたリクエスト消化するんでそれも読んで貰えたら嬉しいです！！ (2021年4月13日 16時) (レス) id: 971f9b714d (このIDを非表示/違反報告)
魔水(プロフ) - はぁ……やっぱり何回読んでも最高… (2021年4月13日 8時) (レス) id: 7488c2f673 (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 赤美恭さん» こちらこそありがとうございました！それもいいですね!!影から見守って見つかって一緒に祓われましょうか() (2021年2月23日 9時) (レス) id: 3b7f0ae71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AHI | 作成日時：2021年2月14日 19時
