双黒が任務するお話[8] ページ15
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中也「手前…今何してやがる。」
太宰『ん?術師奪われて敵に従ってるところ。』
二年「「「「はァ?!」」」」
四人の驚きの声に、太宰は笑って返した。
太宰『ってのは建前。勿論フリだよw』
インカムから流れる太宰の陽気な声に、殺気立つ教室。
五条「…俺もムカついてきた。」
中也「だから言ってんだろ?…で?敵は。」
太宰『僕の術式が無効化だと気付いていない。相手の呪力、術式が見えるものだと勘違いしてね。』
硝子「へぇ?ソレこのクズの六眼じゃないの?」
五条はさも当然のようにクズ呼ばわりした硝子を見る。
だがそこには、五条が期待していたような表情…冗談、という表情は1ミリも現れていなかった。
そんなことがあったとは露知らず、相変わらずの太宰の声が響く。
太宰『そうそう!悟のだよ!後輩達に"噂は否定するな"って教え続けた甲斐があったねぇ。見事に信じて引っかかってくれた。』
中也「アイツ達まで手のひらの上、ってか?だがそんな嘘すぐ見破られんだろ。」
中也はもっともな意見をぶつけるが、太宰の余裕が揺らぐことはない。
太宰『大丈夫。僕敵の主格に気に入られたみたいで、いつも連れ歩かれるんだ。』
夏油「わざと、じゃないのかい?」
太宰『まぁね。…そしてソイツはお喋りだ。だから、僕がお喋りついでに
物凄いことをサラッと言ってのける太宰。
場は呆然としている。
だが、太宰の思考を自分たちと同じ枠に考えてはいけない、そう実感した。
夏油「相っ変わらず超人じみてるね治はw」
中也「呪霊操る手前もな。」
硝子「物理法則超えてんじゃんアンタも。」
五条「反転術式ちょちょーいとか言う奴が言うなよ。」
二年「「「オマエが言うな。」」」
こうして全員が超人だったことが証明された。
その時、五条が言葉を零した。
五条「でもさ、その内バレるだろそのハッタリも。どーすんの?潰す?」
太宰『フッ、そこで僕の忠犬の出番さ!ホラ、さっさと働いてよ小型犬。』
中也「あ・の・なァ!?何が僕のだ!そもそも俺は犬じゃねェ!!」
中也はキレつつもインカムを耳にはめ、扉へ向かう。
中也「あ"〜ッ糞!バイクで出る!!」
夏油「あぁ、あのお兄さんから貰ったとかいう?」
中也「兄貴…まァ家族、だしな…そーかもしれねェ。…行ってくるぜ。」
中也は独り言の様に呟くと、手を振って出ていった。
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雪姫 - それと太宰治の規格外で異常な頭の良さが初めてさしす組に知れ渡った時のお話もお願いします!沢山リクエストしてしまってすみません (2021年9月8日 11時) (レス) id: f0b1c73d73 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - 初めまして。面白い作品ですね!リクエストなのですが...双黒が双黒と言われるようになった任務の話や夏油傑が違反していないみたいですからそのお話や映画の文ストの呪術廻戦ver.も書けたら書いて欲しいです!!これからも更新頑張ってくださいね (2021年9月8日 10時) (レス) id: f0b1c73d73 (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 魔水さん» 魔水さんいつもありがとうございます…光栄です…この回が終わり次第頂いたリクエスト消化するんでそれも読んで貰えたら嬉しいです!! (2021年4月13日 16時) (レス) id: 971f9b714d (このIDを非表示/違反報告)
魔水(プロフ) - はぁ……やっぱり何回読んでも最高… (2021年4月13日 8時) (レス) id: 7488c2f673 (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 赤美恭さん» こちらこそありがとうございました!それもいいですね!!影から見守って見つかって一緒に祓われましょうか() (2021年2月23日 9時) (レス) id: 3b7f0ae71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AHI | 作成日時:2021年2月14日 19時