また明日【改】 ページ42
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中也「手前ら先外行ってろ。七海、頼んだぞ。」
中也は七海たち3人に向けて言う。
七海「任せてください。」
虎杖「応!!…でも、どうやって?」
虎杖の質問に、中也はさも当然のように言った。
中也「ん?こうやってだよ。」
中也が片手を上げると、3人の体が宙に浮く。
虎杖「うおお凄ぇ!!」
順平「うっ、浮いてるっ!?」
中也「気ィつけろよ、っと。」
中也はそれだけ言うと、上に空けた穴から3人を放り出す。
虎杖「ちょ、先生雑ッ!?」
虎杖の言葉を最後に、領域は再び閉じられる。
残されたのは未だ固まる真人と、それに向き合う中也だけだ。
中也「さて、2人きりになったことだし腹割って話そうじゃねぇか。…手前らの目的は何だ。誰が仕切ってる。」
真人「別に、僕みたいに知能を持った呪霊達が集まっているだけだよ。誰、とかは無い。」
中也「本当かァ?」
真人「本当だよ…って少しずつ圧強めるの止めて欲しいな。」
その言葉に、中也はじりじりと強めていた重力を元に戻す。
中也「まぁいい。…手前は此処で俺に祓われる訳だが、言い残したことは?」
そう言うと、辺りを舞っていた重力子が中也の右手に集まり、1つの重力子弾となる。
妖しく光を放つソレは、あらゆる質量を呑み込む
超再生でも無い限り、人間だろうが呪霊だろうが関係なく吹き飛ばす。
領域によって必中効果を得たソレは、中也の手から離れれば確実に真人を祓うだろう。
真人「詰み、ってとこかな。…でもね、1つ提案がある。」
中也「あァ?」
真人は至って明るく言うと、口を開けて何かを数個落とす。
中也「…改造人間…まだンなに持ってやがったのかよ…。」
真人「これ…まぁ5体あるんだけどさ。…全部元に戻す、って言ったらどうする?」
中也「!?」
真人の挑発的な発言に、眉をひそめる中也。
中也「…仮に俺がそれを選んだところで、手前はまた同じモン作るだけだろうが。」
真人「次に君と戦う時まで僕は改造人間を作らない。…この言葉が何になるか、君になら分かるんじゃないかな?」
中也「…縛り、か。」
中也の頭には、様々な考えが浮かぶ。
真人を此処で祓わない事への危険性。
今までの犠牲者の数。
目の前に転がる、自分の決断によって生死が決まる人々。
中也「…分かった。今回はそれでお開きだ。」
中也は、手にしていた重力子弾を消した。
その姿に、真人は満足気に笑顔をうかべた。
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あひ(プロフ) - 赤美恭さん» いえいえ、こちらとしては、読んで頂けるだけで土下座物なので…お気遣いありがとうございます。楽しんで書かせて頂きますね!! (2021年2月14日 16時) (レス) id: 3b7f0ae71c (このIDを非表示/違反報告)
赤美恭(プロフ) - こちらこそ有難う御座います。楽しみに待っておりますね!ゆっくりで大丈夫ですから健康に差し支えない程度に急がずで^^* (2021年2月14日 15時) (レス) id: 9a2b9c4af4 (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 赤美恭さん» それからリクエスト頂き感謝します!!2年生ズと先生の出会い、それからパーティー編ですね、承知しました!!個人的に書くか悩んでいた所だったので、喜んで書かせて頂きます!!続編の方で書こうと思うので、気長に待っていただけると嬉しいです。長々とすみません() (2021年2月13日 22時) (レス) id: 3b7f0ae71c (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 赤美恭さん» コメントありがとうございます!!そう言って頂けて本当に嬉しいです!!キャラクターの姿が想像できて楽しいなんて物凄い褒め言葉を頂きました…これからも作者の妄想に付き合って頂ければ幸いです。 (2021年2月13日 22時) (レス) id: 3b7f0ae71c (このIDを非表示/違反報告)
赤美恭(プロフ) - 無茶を承知の上でのリクエストのようなものですのでスルーして頂いても構いません。これからも応援しております (2021年2月13日 20時) (レス) id: 9a2b9c4af4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AHI | 作成日時:2021年1月30日 23時