文豪×呪術

我儘【改】 ページ41

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虎杖｢ざけんな!!｣

順平｢いっ、虎杖君!!これ何…？｣

虎杖｢領域だよ!!中に入ったら、作った奴はほぼ勝ち確になる!!｣

順平｢そんなっ…!?｣

目の前に現れた黒い球体。

虎杖は必死にそれを殴るが、派手な音がするだけで効果は見られない。

そんな時だった。

中也｢領域、かァ？｣

虎杖｢中原先生!!ナナミンが中に閉じ込められててｯ!!｣

中也｢見りゃ分かる。…虎杖、順平っつったか？ソイツ連れて先に行け。｣

虎杖｢でもっ!!｣

七海の窮地。

五条に見せられた戦いで領域展開の凄さを理解していた虎杖。

そのため、中也がなぜそこまで余裕で居られるのかが分からなかった。

だが中也は、そんな焦りや不安を吹き飛ばすように笑って言った。

中也｢俺が、無策なわけねぇだろ。｣

虎杖｢っ!!｣

中也｢下がってろ。｣

中也のその言葉に、虎杖の体は自然に下がる。

そして順平の前に立ち、前に立つその背中を見詰めていた。

中也｢はぁ…先行けって言っただろうが…まぁいい。｣

そして中也は両手を胸の前で重ね、五指をクロスさせて言った。

中也｢"領域展開−浮事陸華撰(うきごとろっかせん)−"｣

その瞬間、中也を中心に闇が広がる。

帳によって辺りは既に暗かったが、それよりも更に濃く、冷たい闇だ。

順平｢こ、れが領域…？｣

虎杖｢す、凄ぇ…｣

その闇を赤黒い月が照らし、辺りには重力子が雪のように舞っている。

真人｢っ…領域の、打ち消し!?｣

七海｢中原さん!!｣

中也｢はｯ、俺がぶっつけで作った領域に押し負ける訳ねぇだろ？｣

そう言い、固まって動けなくなった真人を見下す中也の顔には、どこまでも余裕な笑みが浮かんでいた。

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7000hitありがとうございます!!

ちなみに、中也さんの領域展開について。
浮事陸華撰(うきごとろっかせん)
浮事→悲しみの類義語
陸華→六花→雪のこと
撰→詩を書く、という意味の漢字
汚れつちまつた悲しみ、現文に出てくる物を基に考えました。

領域に入った人は、凍ったかのように身動きが取れなくなる。
中也さんが触れなくても重力操作が効く。
こんな感じですかね。
ちなみに、手の組み方も決まってます。
服装とかと共にイラスト公開できたらな、と思っております。

そして相談です。
…どうしよう、真人祓えちゃう…(←話の展開決まっとるんじゃなかったのか())
どうしたらいいんでしょう(知るか)

長くなりましたが、作者からでした。
楽しんで頂けたら幸いです。

また明日【改】→←成長【改】[3]

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