「半田が女子な訳ないじゃん。２」by猫耳帽子 ページ9
「くー、さっきの話でわかってるかもしれないけどさー、」
半田が話しかけてきた。僕をくー、と呼ぶのはめずらしい。
いつもはマックス、とか頼んでも空介、またはくーすけが限界だ。
半田は自分の隣をポンポン、とたたいている。
来い、ということらしい。
隣にいったら、半田は僕の手首をつかんで自分の(あ、半田の、だよ？)
胸におしつけた。
「さ〜て、これはどういうことでしょう？」
笑顔で聞いてくる。
何、と思って少し考える。ふ、と気づいた。
いつもの半田じゃない。
デレてる、とかそういうのじゃなくて。
やわらかい。わずかに膨らんでいる気もする。
「え…とこれって？」
「早く答えて。恥ずいから。」
「真一、女子？」
「せーかい。」
女子だったらしい。あれ、でも家で風呂とか一緒に入ってたような気もする。
「合宿とかの時ってどうしてたの？」
「あー、んーとね、遺伝子レベルから自分の身体変えてた。」
うん、ちょっと待って。半田の口から聞いてはいけない言葉がでてきたような気がする。
訊いてみる。
「何でできんの？」
「俺、超能力者だから。」
はい、来たこれ。まさかの超能力者発言だよ。
まぁ、あとで問い詰めるとして。
気になってたことを言う。
「半田、ペッタンだね。」
急に半田が泣きそうになった。
なんか悪いこと言ったっけ…言ったか。
「ぺっ、ペッタンじゃないっ！発展途上なだけだ！」
気にしてたらしい。あの友達が巨乳、ってのもあるのかな。
「うーい、真ちゃん！おわったよ？」
例の子が帰ってきた。なぜか胸は平面化していた。
おさえたとしても、よくあんなに大きいのが収まったのかが謎だ。
「じゃ…」
半田が何か呟いた途端、半田が増えた＋服がジャージになった。
ついでにジャージのほうの半田は包帯の類もなくなっていた。
「んじゃマックス、ちょいとでかけてくるから！」
そう叫んで半田と彼女は窓の外へ消えた。
ってここ８階だよね？大丈夫なのかな…？
第２話「半田が女子なわけないじゃん。」
「うちがそんなに弱いわけ無いじゃん♪」by巨乳さん→←「半田が女子な訳ないじゃん。」by猫耳帽子
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作者名：minatsu(しけりえ) | 作成日時：2012年1月2日 10時
