絶滅危倶種系男子。２（黒） (ページ17)

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サイゼ。ページ17

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まあそっからはいつも通りに授業が始まって

いつも通りにお昼ご飯を村上と横山と食べて

いつも通りに帰りの時間になって

解散の合図が掛かったと同時にみんな部活動やら帰宅やらでまたゾロゾロのそのそ動き出す

その中私は自席に座ったまま、日誌の最後の部分を書き上げてたら

明らかに、うん明らかに

私の机の前に立ちはだかる何かが来た

よ、横山だったらどうしよう横山だったらどうしよう横山だったらどうしよう

っていう、

いつもなら、横山！！ってなってすんなりと上がる顔もなかなか上がらない

できれば渋谷君であって欲しい

という想いを込めながらゆっくりと顔を上げたら

貴『……な、なんでしょー』

横山『ごめん今日も帰られへん』

貴『あ、忙しいもんね全然いいよ』

横山『や、あのーほらちゃうやん部活やねん部活』

貴『……………へえ』

……なわけねえだろうがぁぁああぁあ(嘆き)

○|￣|＿

バスケ部仲間の大倉は思いっきり安田とぎゃはぎゃは言いながら帰ってますけど！？

相変わらず嘘が下手くそ、

昔っから分かりやすい絶対にどもるもんね最初

でも、優しいのだって知ってるから

きっと私が桐谷さんと一緒に居るの不安に思うだろうなって思って嘘ついてくれたんだよね

そういう所が好きだから、愛情が強くなっちゃうのかな……………

首が思わず傾いちゃったけど、それ見て横山も一緒に不思議そうに首傾げてたけど、

実感するワ………………

とか思ってたら、

横山の隣からひょこと現れた渋谷君

渋谷『日誌書いてもらってあんがと』

貴『持ってきてもらったんだからもちろんだよ』

渋谷『終わったらサイゼいこサイゼ』

貴『うわやば日誌書く手が止まらない』

横山『………サイゼ、』

私の席の前の椅子に座って、まるで生き物のように動く私の手を見てにやにやしてる渋谷君

ひゃあなんか照れる照れるとか思ってたら、

ぼそっと呟かれた横山の言葉に、なんでか分からないけど思わず顔を上げる

でも横山の視線の先は私じゃなくて、渋谷君

渋谷『横も行く？』

横山『…………行く、』

貴『いやでも、』

横山『終わったら、行く』

そこまでしてサイゼ食べたいのか？とはちょっと思ったけど、

可愛くない私は鈍感ではないので……気付くよね

横山の口、むってしてる

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