絶滅危倶種系男子。２（黒） (ページ16)

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寄り道。ページ16

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貴『私って面倒？重たい？』

村上『その発言が面倒やし重たい』

こんなに昔から片想いを続けられたのだって、私の横山への想いが強すぎたせいだし

もしかして私って、愛情が強い………？

渋谷『それやったら俺に嫉妬してる横はどうなん』

貴『やっぱあれ嫉妬なんだね』

渋谷『分かってたん、』

何気なーく、しれっと入り込んできた渋谷君だけど、君相変わらず油性ペン探すよね

そんな事も分かってるから、

女子の筆箱(私の)を漁る渋谷君の手首を掴んでぽい

渋谷『鈍感ちゃうんやな』

貴『可愛くなくて悪かったな………………』

渋谷『鈍感ぶってる奴のが嫌いやわ俺』

何が、鈍感やねん！！！嫉妬させてるん丸分かりじゃぼけぇえ！！！ばんばん！！

もーそりゃご立腹みたいです渋谷君

手に負えなくなって、いつもみたいに村上に助けを求めようと

チラ見程度に村上を見たら

そこにはまるで話聞いてない村上サン

頬杖ついて、桐谷さんと横山を横目で観察中

渋谷君のあとに村上のあとに横山桐谷ペア

私の目はさらさらと流れていくと思いきや、

横山桐谷ペアを見る前に1回深呼吸して、村上の視線の先を見る

横山『あ、じゃあ今日も書類作ろか』

桐谷『ほんと？助かる』

横山『ええってええって』

桐谷『でも山田さんは？一緒に帰ってるよねいっつも』

横山『あー、それも大丈夫、適当に言うとくし』

……………………

全部聞こえてる、

いや意識しなきゃ聞こえない声の大きさだけど、

けど私は今ちょうどその意識して聞いてる1人だから

ぜーんぶ聞こえてる………………

渋谷『おい』

貴『……んー？』

何事も無かったかのように！！！うんそれ重要

そうじゃん私日直なんだからさっさと日誌書いちゃおー

とか思って、さっき渋谷君が漁ってた私の愛しい筆箱を漁ってたら

降り掛かってきた声

渋谷『今日放課後暇？』

貴『…………え？』

渋谷『暇やろ、飯くいに行こ』

貴『…いや私何も言ってな』

言い切る前に鳴り響くチャイム

今日の授業が開始の合図に従ってみんな自席にゾロゾロのそのそ動き出す

渋谷君と村上颯爽と自席戻っちゃったジャン！

………今日、渋谷君とご飯行くことになりました

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