絶滅危倶種系男子。２（黒） (ページ14)

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無意識。ページ14

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貴『無意識だわ…』

渋谷『生ちゅう、どうも♡』

貴『散れ！！』

うるせえ！なんて鳴り響く先生の声にみんな爆笑。

おっしゃウケた。

どこでだよ。

はあ、それより横山だよ横山。

そこまで鈍感じゃないって自分では思ってる、

ほら少女漫画とか読んでたらさ、思うじゃん

少女漫画の主人公が好きな男の子以外の男の子と笑顔で話してたら、

好きな男の子不機嫌になっちゃった、…なんで？

( 私何かしたのかな … )

みたいな！！！！

それかんっぜんに嫉妬！はい嫉妬！！気付けよ！

って分かるくらいだから私は鈍感じゃないはず

例え本人になったら分かりにくいものだとしても、これは完全にビンゴ

でも問題はそこじゃなくて、

なぜ渋谷くんに嫉妬してるのかな、

いや、確かによく話してる、最近。

でも村上氏と変わらないはず。

言うたら村上氏の方がよく話してる

渋谷くんとばかり話したらみるみるうちに不貞腐れるわけだから、それは分かる

ごめんねそういうの分かっちゃう可愛くない女で、

でも、嫉妬なんてろくなもんじゃないって事は

私が片想いしてたころによく学んだから、

だからそんな想いをなるべくして欲しくない。

でも、嫉妬されると嬉しいだなんて変すぎ私。

朝礼が終わってて皆ガヤガヤタイム

待って待って私呼び出しかかってたジャン

ぴゅーっと横山のところにいく、私良い子

貴『よこちゃん』

横山『出た』

貴『いや呼んだのそっち…』

言いかけてる最中だった

横からふわっと良い香りがする例のあの子が登場

桐谷『裕くん』

横山『んお、ごめんA、また後で来て』

貴『…っあ、うんおけ』

どっくんどっくん心臓の音が鳴り響いてて、止まらない

こんな短時間で人の心臓こんなんなるんだねアハ

…

裕くんかあ～～～～ ……

私より桐谷さんかあ～～～～ ……

なんて、どんどん暗い方向に進んで行って、

挙句の果てには黒い方向に進んで行って、

呼んだのそっちだよね

とか

嫉妬したのそっちなのに何で私まで

とか

桐谷さんにはとびきり優しくしておいて私には、

とか

名前呼びは、横山がさせたのかな

… 黒い黒い、ほんと黒い

そこら辺の可愛い少女漫画の子とは違う

仕方ないよねとかならない

嫉妬されて浮かれてた。

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