絶滅危倶種系男子。２（黒） (ページ12)

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三馬鹿。ページ12

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しねえわ！！！！ばっちーん！！！！！

っと、思いきり朝から大声を出し、背中を叩いてきました。私です。ハイ。

教室についても横山はずっとブツブツ言ってる。

横山『なんで俺あそこで叩かれてん…ブツブツ』

貴『うるせえ席つけ』

私本当の母ちゃんかよやめてよ、

なにこの授業参観で甘えてくる子供をなだめる的な。

授業参観じゃねえから毎日授業中見てっから！！

って、あっ…(自爆)

とか思いつつ！スルーしつつね！

横山を席に無理矢理座らせて自分の荷物を席に置きに行く。

渋谷『はよ』

貴『ギャア！』

渋谷『…うっさ』

朝の渋谷くんが私の座席に座ってお出迎え。あはん。

低血圧なんだね。めっちゃ機嫌悪いよ。

話さなくても分かったわ。だからこんな声だしちゃったよごめんね。

貴『あ、日誌今から取りに行くね』

渋谷『もう行った』

貴『良い奴かよ！！』

にしし、って口元に手を当てて笑ってる渋谷くんはちょっと可愛かったけど、

どーんと私にぶつかってきた人物が１人。

貴『朝からの村上氏はちょっと…』

村上『いやそれこっちのセリフな』

渋谷『ちょ、今堕ちそうやったのに！』

貴『策士だったの！？』

はあああッ最近の男子って、

小悪魔女子みたいなことやってるわけ！？

私はそれにまんまとハマって、きゅんと来てたわけ！？

なんで私を堕とそうとするわけ！？(大汗)

村上『ちょ、俺の話聞いて』

貴『今の絡みスルーね、おっけ、どうちたの』

村上『横が呼んでる』

ん、って親指で後ろを指した先には

明らかに呼んでるようには思えない

机に突っ伏してる横山。

え、なになに呼んでなくね？寝てね？

これアレじゃね？

私が行って呼び掛けて返事なくて、

無視されてやんの～！って言われるやつじゃね？

村上『ええから行けって』

貴『はあい』

渋谷『いってら♡』

強面な顔で腕組んで、私と村上氏の話を黙って聞いていた渋谷くんは

急に、怖いくらいにーって笑いながら手を振ったから

ああ、これなんか企んでんな……

と、流石の私でも分かった、うん

多分昨日言ってたやつだな、嫉妬させよう的な。

とりあえず、横山だ横山

貴『よーこちゃん』

突っ伏してる横山の前に立って呼び掛けたら、

朝と同じ手に包まれた。

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