絶対的愛情恋愛Ⅱ (ページ5)

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イワヤマページ5

side A

敬浩くんと最後に会った日から､早いもので１ヶ月が経ち､彼と会わなくとも､私はいつも通りの生活を送る｡

朝起きて

歯を磨きながら朝礼で何を話すかを考えて

店までの道のりを､出来るだけ颯爽と歩く

それから仕事して

後輩達の練習に付き合いながら自分も練習

夜遅くに帰宅して

ため息つきながら湯船に浸かる

週に１度のお休みの前日はヒロムの店で売上貢献｡

翌日は昼過ぎまで寝て､庭の手入れしたり

店の事務仕事や講習会や講演会に出席したり

それはもう､毎日が忙しなく過ぎていく｡

それでも､それが､安定した毎日と思っている私にとっては､幸せ｡

そんな幸せも､形を変えて､この日から少しずつ変化していく事になる｡

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｢A､次の新規のお客様少し遅れるって電話来たよ｣

｢了解｡名前は？｣

常連さんのお見送り後､店内に戻った私に無記名のカルテを渡してきた灯里

｢えっとー･･････イワヤマ様｡メンズだね｣

パソコン画面を確認しながらそう呟いて

｢じゃ､その間､レセプション宜しくー｣

インカムをいじりながら､担当するお客様の元へ戻っていった灯里｡

そんな灯里の背中を眺めて､フーと一息吐いて､カウンター内に入った瞬間､ドアチャイムが鳴った｡

｢いらっしゃ･･･い･･････ませ｣

語尾が､か弱く､私の足が一歩も動けなくなったのは

振り向いた先に､私･･･いや､

世間の皆様も知った顔がいたから｡

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