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side A
｢俺､外した方がいいですよね｣
隆二が立ち上がろうとしたから､咄嗟に彼の腕を掴んでしまった･･････。
隆二にはきっと全然関係ない話なんだろうけど､でも隆二にはいて欲しかったから｡
｢･･････隆二が大丈夫なら｡ただ､聞いて楽しい気分にはなれないと思うけど？｣
苦笑いしたヒロムに､私はやっぱり申し訳ないな､と隆二から手を離した｡
だけど､隆二は当たり前かのように
｢全然大丈夫です｣
声のトーンも変えずに､私の隣に戻った｡
目の前に座るヒロム｡
何を言われるのかは､だいたい察しがつくけど､それに答えられる自信が無い｡
｢何がどうなってんの？今｡」
｢いや･･････私も分からない｡｣
｢敬浩と話してないの？｣
｢な､何を？｣
｢･･････敬浩はお前を傷付けないようにさ･･｣
｢暫く会うのやめようって？｣
｢････････････会うのやめる？･･･ん？ちょっと待って､話が見えてこない｣
｢いや､それは私も｡何が私の為なの？｣
｢･･････ごめん､ここに敬浩呼ぶわ｡｣
私ではなく､隆二に向かってそう言ったヒロム
それに隆二はゆっくり頷いた｡
今､ここの主導権は､全てヒロムにあるみたい｡
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作者名：りあ | 作成日時：2017年1月25日 20時
