絶対的愛情恋愛Ⅱ (ページ18)

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side A

｢ありがとうございました｡｣

｢こちらこそ！ありがとうございます！あ！あの･･･メッセージ、伝えて下さい！お願いします！｣

｢ん？･･･あ！来店されたら､お伝えしますね｣

｢お願いします！｣

高校生の彼は､私に敬浩くんと臣宛の伝言を残して帰って行った｡

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結局､彼は臣の事は､あの時と伝言を頼まれた以外は口に出さず､私は救われたんだけど､何故知っているのか気になって､彼を見送った後臣に電話をかけた｡

こんな時間､出ないかな？と思っていたけど､意外とすんなり繋がった電話｡

“もしもし？”

｢あ､Aです｣

“うん｡ごめん､今､時間無いんだ｡急ぎ？何かあった？”

｢いや､ごめん｡急ぎじゃないから大丈夫｡忙しい時にごめんね！じゃあ頑張ってね！｣

電話の後ろはガヤガヤと騒がしく､微かにコツ､コツ､と足音がしていて･･････
移動中か何かなのかな､とすぐに電話を切った｡

でもその後すぐに､iPhoneが震えて

(ごめん！車乗った！何かあった？大丈夫？)

表示されたメッセージは臣からだった｡

(心配ありがとう｡ごめんね｡うちの店に臣が来てるって知ってる男の子が来て､何で知ってるのかな？って｡忙しいのにごめんね！)

返事をすればすぐに既読がついて､

(あー､目撃されてたっぽい)

謝罪のスタンプが３つ｡

(来てるか聞かれてさ､答えていいのか分からなくて曖昧にしてたんだけど､もし登坂さんが来たら､ずっと応援してます！って伝えてくださいって伝言頼まれたんだよね)

(Aが迷惑じゃなければ､答えても大丈夫だよ｡今度その子にありがとうって伝えておいて)

(了解｡じゃあ､NAOTOくんに貸したDVD返してって伝えておいて｡)

(自分で言えよ)

(やだ｡)

(何でだよ)

･････････････････････なんとなく､ちょっとだけ泣きそうになったからだよ。

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