【AP ヘタリア】絶対王政注意報【アーサー・カークランド】

近所のアーサーくん 2/3----水道の花子さん。 様リク ページ31

「今日、父さんと母さんいないから泊まってけよ」
「…へ？」

お菓子とマーマレードジャムを持ってチャイムを鳴らした5秒後、出てきたアーサーはそう言った。
「話、あるから」
そう言い終わると、「準備したらきて」とドアを閉めた。
「急に何…？まったくもう」

私は準備を済ませて、やっと家に上がらせてもらった。
「夕飯は？お、俺が作ってやってもいいけど？」
「だだだ大丈夫！もう食べちゃったから！！」
「…ふーん」
あれ、やっぱり機嫌治ってない？
「そ、それで？話って…」
アーサーはソファに座る私の隣に腰掛けると、
静かに言った。

「俺、今朝ねーちゃんの彼氏みたぜ」

「え」

「昨日の通話画面の人だろ？歩いてたよ、今朝」

確かに今日大学にはいなかった。
でも、風邪だって…

「女の人と」

「嘘、だよね？アーサー。昔から上手かったもんね」

「嘘じゃない、って言ったら？なんなら、
2人が何処から出てきたかも____」

「やめて！」

アーサーはくすりと笑った。

「かーわい」

「アーサー…
からかっているのなら、本当にやめて」

「別にからかってないよ？ねーちゃん。
真実を言っただけ。何なら彼氏に確認してみれば？」

「…っ」

私はその場を離れようと、立ち上がった。
けれど、

「待ってよ」

袖を引かれ、ソファに倒れ込んだ。

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