【AP ヘタリア】絶対王政注意報【アーサー・カークランド】

君の瞳に契約を 3/3 ---黒乃栖+眞姫那 様リク ページ14

すると、キャプテン=カークランド？は
私を抱いたままつかつかと歩いて行った。
「おい、まさかその女を持っていくつもりじゃあねえだろうな？海賊さんよぉ」
「俺は確かめたいことがある。
うちの船にこいつの顔に似てる奴がいるんだよ」
「へーえ？」
私の顔に、似ている…？
「ね、ねえキャプテン、貴方はどこから来たの？」
「お前、変なこと聞くな。
俺は英国生まれだ。っつーか、ここ、本当に17世紀か？建物が多すぎる」
「17、世紀…？」
「今は17世紀だろ」
まさかとは思うけど、
あの悪魔は、この人を過去から呼び寄せた？
「おい。いい加減返せよ、俺の獲物」
「はぁ？こいつは俺のものだ」

聞いた、ことがある。

私の先祖は、

その昔有名な海賊と結婚した女性だったって____


「A！！！」
その時、遠くから声が聞こえた。
見やると、全速力でこちらに走ってくる誰かがみえる。
「あ、アーサー！？」
今度こそ本物だ。
髪の毛はボサボサ、コートは葉っぱだらけ、
またどうせ修行でもしてきたのだろう。
「こいつらなんだ！？」
「し、知らないよ！勝手に出てきたんだもん！」
「あー、こいつが探してた奴か」
悪魔は納得すると、何かをアーサーに耳打ちした。
「おいお前、…こいつ結構溜まってるぞ？

乱れさせるなら今夜だぜ、な？」
「よし、すぐ浄化させるぞ。こいつは悪い悪魔だ」
「んなっ？！おおおおお前からなんか高い聖力感じるしきょきょきょ今日はチャラにしといてやる！」
べはははは、と笑いながら悪魔は消えてしまった。
何だったんだろ、あれ。
「…そんで？お前は」
すぅ、と消えかかった体を見つめながら、
海賊はふ、と笑った。
「不思議な夢もあるもんだな。…ま、悪くない」
「ねえ！」
私は消えそうになる彼の手をとり、
「貴方の船にいる、私に似た子…

大切に、してあげて」

そう言うと、彼は照れて「ばっ、ばか、そんなんじゃねえよ」と真っ赤になった。
「でも、わかった」
完全に彼の姿が消えると、私ははぁ、とため息をついた。
「不思議なこともあるものだね〜」
「まあ、俺の家じゃ良くあることだ。


…なあA。今夜俺の家、来ないか？」

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