君の瞳に契約を 2/3 ---黒乃栖+眞姫那 様リク ページ13
「あいつの居場所、知りたくないのか?」
その言葉につられて、私は「後払いで、お願い」と言った。
「後払い?まあいいが…
高くつくと思えよ?」
しめた、というような顔で私を見下ろす悪魔。
「何を払えばいいの?」
「だから言っただろ、お前のその身体だよ。
本当なら、一回だけで済ませてやるが____
後払いなら、
俺の気が済むまで付き合ってもらうぞ?」
「っ、いいわ。Deal」
「物分りがいいじゃねえか、お前。
ならさっさと探してるやつを呼び出そうか」
彼は手で魔法陣を地面に浮かび上がらせると、
何かを唱えて「汝、直ちにこの場へ出でよ」と呟いた。
辺りが紫の光に包まれ、現れたのは___
「アーサー!」
紛れもなく、彼だった。
…はずだった。
「あ?なんだここ」
「え?」
彼の目は鋭く、そして何故か、海賊の姿をして胡座をかいた状態で現れた。
「お前、誰」
そして私を見るなり、そう言い放ったのだ。
「なぁ、召喚したからもういいだろ?お前の望みは達成された。
約束通り、その体は俺の__」
「待て」
「ぶっ」
近寄ってきた悪魔を手で押しやり、もう1人のアーサーはまじまじと私を見つめた。
「…A?」
「!そ、そう!私だよ!やっぱりアーサーだよね!?」
「いや、違う。俺は確かにアーサー=カークランド。
だが、俺はお前に良く似たやつを知ってるだけだ。
そしてお前の言う俺も、違う奴の筈」
「そ、そんな…」
じゃあ、本当のアーサーは一体どこに?
「お前…さっきから俺の邪魔ばっかしやがって。
俺は早く此奴の身体を味わいたいんだよ。
ああ、
召喚した後のことは、
契約内容には含まれてなかったな。
…んじゃ、消えてもらうぞ?」
「だ、駄目!」
私は海賊の前に手を広げた。
「お前!もろとも粉屑になんぞ!?」
すると、ふわり、と視界が浮いた。
「ちょっ、ちょっとあ、アーサー!?」
「お前口がなってねえな、塞ぐぞ」
ど、どうなってるんだ…
「俺様は、
キャプテン=アーサー=カークランド。
その名前…よく覚えとけ」
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とと(プロフ) - 水道の花子さん。さん» 返信遅れてしまってすみません!大好きだなんて…!! もし良ければまたリクエストしてくださいね!楽しみにしています^^ (2017年9月6日 22時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
水道の花子さん。(プロフ) - ひええええ…!ありがとうございます…!本当に素晴らしいです!大好き!(語彙力が来い)またととさんの作品を読める日を楽しみに待ってます♪ (2017年5月5日 9時) (レス) id: 7669f7e486 (このIDを非表示/違反報告)
亡命遊愉 - いえいえ!大丈夫ですよ〜♪(・ω・´ゝ)僕もあまり来れないので…とても面白かったです!魔法♪魔法♪魔法♪魔h((眉毛好き好き病も良かったです!更新頑張って下さい!長々と失礼致しました… (2017年3月22日 17時) (レス) id: 0a2ba9497a (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 亡命遊愉(元ヘタクラ@世界領(凛々))さん» 遅れてすみません〜 全編完成しました(`・ω・´)b (2017年3月21日 21時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 水道の花子さん。さん» 大丈夫ですよ!どんな感じが良いですか〜? (2017年3月17日 23時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/
作成日時:2017年1月13日 0時