【AP ヘタリア】絶対王政注意報【アーサー・カークランド】

彼の全盛期。 ---サンプル2 ページ2

※こちらの話はサンプルです
ex)リクエスト「現代英と大英様が主人公取り合い」

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アーサーがまた、何かブツブツと唱えている。
だけど、私は見ないふりをしてさっさと紅茶を淹れることにした。
「なぁ、A」
奥から私を呼ぶ声が聞こえる。
彼の声は心地良い。
…って、別に惚気ているわけじゃないけど。
「どうしたの？」
なるべくそちらを見ないようにして、
私は返事した。
「俺ちょっと庭の薔薇の様子見てくるから、この魔法陣見ておいてくれないか？」
「はぁ！？」
その怪しげなサークル、ほっぽりっぱなし！？
「ああ、大丈夫だ。『俺』以外、手出せないようになってるから」
な？と笑って、真っ黒なコートを脱ぐアーサー。
「…すぐ戻ってきてよ？」
「わかってる。紅茶、楽しみにしてるぜ？My dear」
そう言って、彼はぽんぽん、と私の頭を撫で額にキスをした。

こういうこと、するから狡い。
真っ赤になった私の気持ちすら知らずに、彼は庭へと出て行って___

「ほう、良い香りだな」

「あれ、もう戻っ…！？」
顔を上げると、そこにはパイレーツ映画さながらの服を身に纏ったアー、サー…？
「なに、は、早着替えでもしたの？」
「ハァ？呼び出たのはそっちだろ。
っつーかお前誰だ？
…この大英帝国様にそんな口聞きやがって、良い度胸だなぁおい？」
な、何だこの喧嘩腰のアーサーは。
見たところ、海賊時代の彼と言ったところかな？
トーニョに聞いたことがある。その時代の彼は無敵で、逆らう者は容赦なく__

「女か。色気はねえがそそるカラダだな」

「ちょっ…」
「光栄に思え。俺は今たまたま機嫌が良いんだ。
相手してやってもいいぞ？」

そう言って私を軽々と抱える昔のアーサー。
その力は今よりも強く、でも胸元の開いたシャツからは今と変わらない体つきが伺えた。
「(って、何見てるの私…)」
「おい。お前、抱かれたことないのか？なら…
俺が今からじっくり、」

「なに人の恋人たぶらかしてんだこの変態野郎！！」

急いで戻ってきたいつものアーサーは、何故か手に薔薇を抱えていた。
「？それ…」
「あっ、これはだな、その、別にお前の誕生日だからとかじゃないからな！！ただちょっとした出来心っていうか…っつーかA離せこのくそ×××！」
昔の自分なのに酷い言いようだ。
「あー、なんだアレ俺か？随分落ちぶれたな」
「なっ…」
「俺の方がこいつに相応しい」
「んだと！？なら証明してみるんだな！」
「ふん、いいぜ。暇潰しに付き合ってやるよ」

ドS海賊にご注意 1/2 ----ちさ様リク→←その紳士、腹黒につき---サンプル1

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