ツンデレ ページ29
R「忙しいって、どっか行くの？」
・・1回断れば、素直に引き下がると思ってた私がバカだった。
ムッとした翔太くんを一瞥すると、
蓮さんは、核心を突く様な質問を投げかけてくる。
生憎、私はそんなリア充OLではない。
実際の所予定と言っても、
サブスク解禁された、阿部先輩お勧めドラマを14話から一気見する位だ。
でもそれだって、立派な予定だと思う。
それをこなせば、次阿部先輩に会えた時、
さり気なく『あのドラマ見ました！』って話しかけるチャンスにもなるし。
いわば、これは一種の自己研鑽。間違いない。
開き直って、彼を見つめ返す。
A「私、今日1日、気になってたドラマ見るって決めてるんで。」
S「はぁ？」
R「・・ドラマ？」
A「はい。だから忙しいです。」
S「そんなん明日で良いじゃん。」
A「明日は明日で撮り貯めた録画消費するので！」
R「それ、めちゃくちゃ暇って事じゃないの？」
A「とっ、とにかく今日は無理ですから。」
・・綺麗な顔2つが、私の言葉に揃って眉根を寄せた。
ここまで嫌がってるんだから、
私が翔太くんの誘いに乗らない事は、もう分かっているハズだ。
そもそも2人と一緒に何かをしなきゃいけない理由も分からないし、
むしろ、そんな何かあるなら教えて欲しい。
それこそ、唯さんでも連れたって3人で出掛ければ済む話だ。
なのに何で、そんな諦めない方向で話を進めてくるの？
その後もいくらか押し問答を挟むと、
翔太くんは、どこか吹っ切れた様に、蓮さんへと頷く。
S「・・蓮、あれ。」
R「え・・本当にやんの？」
S「だってAが居ないと、今日の俺らの目的達成出来ないだろ。」
A「目的・・？」
R「それはそうだけど、」
S「ほら早く！」
R「・・分かった。」
2人しか分からない会話に、逃げる隙はあったハズだ。
だけど、話に出てきた『目的』とやらが気になってしまって。
ここまで私を誘いたい理由を、純粋に知りたい。
翔太くんに何かを託された蓮さんは、
一瞬緊張した顔を見せると、大きく深呼吸を落とす。
もう既に耳が真っ赤だけど・・これから、何するつもり？
息を吐いてから数秒間経った後、蓮さんは俯き加減だった表情を上げ、
離れたキッチンから、少し上目遣いに私を見つめた。
R「・・Aさん。ダメ？」
―――脳が、雷に打たれたかの様な衝撃。
まさかの、2日連続でデレられた。
一気に鼓動が加速する。
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瑠璃 - 面白いです！続きをまっています！更新がんばってください (9月12日 5時) (
レス) @page50 id: 8b59f5379b (このIDを非表示/違反報告)
綾乃(プロフ) - 更新待ってます、、、 (2023年3月14日 1時) (レス) @page50 id: f5add56306 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかちゅう - もう更新されませんか？ (2023年3月4日 23時) (レス) @page50 id: b911419e01 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - ドラマ見てるみたいで楽しく読ませて頂きました！続きが気になりすぎますᰔᩚ ᥫᩣ (2023年1月22日 1時) (レス) id: 086f2092e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - はじめまして。続きが楽しみで、読み返してしまいます。更新を楽しみにしています。 (2022年8月30日 13時) (レス) id: 1cdd29dcae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xion | 作成日時：2022年5月11日 13時
