４話 喫茶ポアロ ページ6
*Aside*
「ここがポアロ…」
零が安室透として、アルバイトしている喫茶店。
ポアロって確か、アガサ・クリスティ作の推理小説に登場する名探偵の名前だったかな。
なるほど、本当に真上の階が毛利小五郎の探偵事務所なんだ。
中を覗いて見るとお客さんはいなくて、丁度アイドルタイムの様だった。
「いらっしゃいませ！」
ドアを開けると、ウェイトレスさんが明るい笑顔で出迎えてくれた。
流した前髪から、大きく覗くおでこがチャームポイントの、とても可愛らしい人だ。
「お好きなお席へどうぞ！」
一番奥のテーブル席につくと、丁度バックから出てきた零と目が合う。
まるで何かの合図の様に、お互い小さく微笑んだ。
「いらっしゃいませ。初めましてのお客さんですよね？」
『安室透』が、カウンター越しに声を掛けてきた。
「こんにちは。そうなんです。少し遅めの昼食をと思って、雰囲気が素敵だったこちらにお邪魔しました」
「それは嬉しいです。どうぞゆっくりなさって下さいね」
「はい。ありがとうございます」
小さく会釈をすると、ウェイトレスさんがお水とメニューを持ってきてくれた。
「本日はご来店ありがとうございます！こんなに綺麗な方がお店に来て下さるなんて、凄く嬉しいです！まさか米花町に、こんな美人さんが住んでたなんて！」
「もう、お上手ですね。嬉しい事言ってくれますけど、お姉さんだって凄くお綺麗ですよ。私、これからお姉さん目当てでここに通っちゃおうかな……なんて」
はにかんだ様にそう言えば、ウェイトレスさんはキラキラした目で私を見ていた。
「私！榎本梓っていいます！どうぞ梓って呼んで下さい！」
「えっと……ふふっ。私、桜井Aです。よろしくお願いしますね、梓さん」
「こちらこそです！Aさん！」
梓さんは、パッと花開いた様な笑顔を向けてくれた。
我ながら、人の懐に入るのが上手いと思う。
「そうだ。梓さんのオススメメニューは何ですか？」
「それはやっぱり、当店自慢のハムサンドですね！店員の私が言うのもなんですけど、絶品なんですよ！彼が作ってくれます！」
梓さんは紹介する様に、カウンターの中にいる零を示した。
零は安室さんの笑顔で、ペコリと頭を下げた。
「じゃあそれと、あとアイスココアもお願いします」
「かしこまりました！少々お待ち下さいませ！」
まぁ、ファーストコンタクトはこんなところかな。
*
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ゆかの(プロフ) - リンリンさん» リンリン様！初コメありがとうございます！！アッ…そんな…泣いてくださったのですか(; ;)！？感激過ぎて全私が泣きました…(TT)←精一杯更新頑張りますので、ぜひまた遊びにいらしてくださいませ！ (2018年6月27日 13時) (
レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 初コメ失礼します！とっても面白いです！涙無しじゃ読めないです！気がついたら泣いてました（笑）更新楽しみにしてます！ (2018年6月27日 2時) (レス) id: af982d2a03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - ＊°_梨紅葉さん» 梨紅葉様！初コメありがとうございます！！なんて恐縮なお言葉でしょうか…！文字書き冥利に尽きます…！本当にありがとうございます！！これからも精一杯更新頑張ります(｀・ω・´)ゞぜひまた遊びにいらして下さい！ (2018年6月21日 8時) (レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
＊°_梨紅葉(プロフ) - 初コメ失礼します！名探偵コナンのいろな小説を今読んでいますが、この小説が1番大好きです！更新楽しみに待ってます！ (2018年6月20日 19時) (レス) id: cec72675c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - しろさん» しろ様、嬉し過ぎるお言葉ありがとうございます…！！ほんともう感激過ぎます…！松田さんもなんですが警察学校組は本当に生きてて欲しかったと思います…(泣)過去編！ご期待に応えられる様に頑張ります！！ぜひまた遊びにいらしてください！ありがとうございました！ (2018年6月14日 10時) (レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかの | 作成日時：2018年6月1日 12時
