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「大丈夫ですかい！？」
あの後、追いついたクロノと黒霧が駆け寄ってきた。
夢は腕の中でぐったりと意識を手放している。
「…一体何が、」
「クロノ。悪いけど
「…え、私が！？」
「あぁ」
「なんっ…！？以前、個性に関して病院にアテがあるとか何とかって…」
「アテはあるさ。でもそれは、もしもの時のアテであって。…体調不良は普通の医者に診てもらった方が良い。…それに、変に弄られるのも嫌だからな」
「死柄木弔……」
誰だか察しがついている黒霧は、俺の名前を呼んだが俺は無視して夢をクロノに抱かせる。
クロノは一瞬躊躇ったが、しっかりと抱いた。
「………」
「…いいたいことは分かる。弁償ならしてやるから頼んだ」
「…まー、死柄木がそう言うのも珍しいから負けてやりやすけど…私も夢ちゃん心配だし…」
「逆にエリは任せろ。グラタンの材料買って先に戻るから、お前は診察終えたら連れ帰ってこい」
「……はぁ、致し方なし…か。了解」
クロノは溜息を吐きつつ病院へと向かう。
対して俺はエリに向き直った。
エリは控え目そうに顔を上げ、俺の裾を握って首を傾げ、問う。
「夢ちゃん…」
「…大丈夫だ。ちょっと、驚いただけだろ」
「…うん」
夢以外の子供なんて興味はないし、
優しくすることなんて出来やしないと思ってる。
それでもこの時、エリの頭を撫でてそう言ったのは。
少なからずコイツにも思うところがあったからかもしれない。
「…まず、弔さんは服を着直さないと…」
「……そーだなァ」
エリの提案で服屋に入ることになった。
─── あぁ。
夢は今頃どうしてるんだろう？
病院に着いたか？
診察中か？
待合室か？
……重い病気が見つかったりしないだろうか？
いや、それよりも。
入院の事態になったら？
意識不明の重体にまで悪化したら？
目が覚めなかったら？
ストレスやショックでこのまま……
死 ────。
「……弔さん」
「あっ……、？」
不意に手を握られた。
見ればそこにはエリが居た。
優しい手つきで両手で俺の手に触れる。
個性については理解しているのだろう。
小指を離していた。
「…あなたは夢ちゃんの親」
「……あァ？」
「親が、夢ちゃんは大丈夫って、信じないと…ダメでしょ？」
「………」
「思えなくても、そう思わなきゃ」
「……あァ…」
──── 「…そうだな」
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39(プロフ) - 八月葉月さん» 読了お疲れ様でした。そして労いのお言葉ありがとうございます！続編は今日中に形だけでも作ろうと思いますので、次作でもよろしくお願いします！ (2019年10月24日 19時) (
レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
八月葉月(プロフ) - ひとまず、お疲れ様でした！続編が楽しみです！ (2019年10月24日 19時) (レス) id: e13aca54b5 (このIDを非表示/違反報告)
39(プロフ) - 悠羽さん» 「さんきゅー。適度にまァ…頑張るわ」「死柄木弔。コメント返信も大事ですが早くお戻りください」「おっと…。そんじゃ、絡んでくれてあんがとさん。これからもこの作品をドウゾよろしく」 (2019年10月23日 23時) (レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
悠羽(プロフ) - 39さん» ありがとうございます！これからもほのぼのライフ楽しみにしてますっ("｀д´)ゞ (2019年10月23日 23時) (レス) id: dc20c95a90 (このIDを非表示/違反報告)
39(プロフ) - 悠羽さん» 「夢とお揃いの服…！？……写真撮りたいな」「完全に乗せられてやすぜ死柄木！！(玄)」「写真はやらんが俺の携帯に収める。お前(悠羽さま)写真撮れよ」「(あ、これ完全にアウトなパターンだ)(玄)」 (2019年10月23日 22時) (レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：39 | 作成日時：2019年10月17日 20時
