拾った1 ページ2
「拾った…って、はぁ？」
不意を突かれた、とでも言うような驚いた声に溜息を交えた声で誰かがそう言った。
それが"誰か"とは追求する気もないし興味もない為、声を発した人物を探して見るという事もしなかった。
「そ、育てるっ…て。お前が？この子供を？」
「あぁ」
「弔くん、育てられるんですかぁ？」
視界に居たトゥワイスとトガが驚きながらもそう聞いてくる。
「育てるのか？」の問いに「あぁ」と答えればトガは「育てられるんですか？」と聞く。
トガのその質問が言い放たれた瞬間、瞬時にピシッと空気が固まった気がした。
((おい、言いたいこと我慢してたのに！！！))
皆が冷や汗を垂れ流しているであろう中、俺は痒くなってきた首を掻き、「あー…」と濁った声を漏らす。
トガの言うように、育てるとは言ったものの知識があるのかと問われれば無い。
無いならどうする？
そもそも俺はガキが嫌いなのに何故拾った。
あ、段々イライラしてきた。
グルグルと思考を巡らせていれば、根本的な問題へ移動した。
俺は元々ガキが嫌いなんだ。
理由は単純でガキっていうのは皆ズル賢いから。
【えー、拾った理由わかんないのかよ…】
【今すぐ捨ててこいよ！いや、それは可哀想だ】
【マジかよ、病気になったんじゃねぇか。あの死柄木が子供拾って育てるって…】
耳を澄ましているわけでも無いが、周りが静かな所為もあってヒソヒソと話している内容が筒抜けで聞こえて来た。
「し…、死柄木弔…
迷子だとして連れ帰ってきたのなら今すぐ元いた場所に ─────」
((拾ってきた子供はペットかよ！？))
「迷子じゃない」
沈黙を破ったのは黒霧だった。
しかし、このガキは俺が意思を持って連れ帰って来た故、迷子じゃ無い。
故にそう答えた。
《な、何よあなた！？不法侵入！？》
《く、来るな！ヒーローがすぐにかけつけて、お前なんか！》
《癒！何してんの！こっち来て盾になりなさいよ！このクズ！！！》
……何故連れ帰ったか？
…そんなの、
明確な理由があるからに決まってる。
「おい、お前ら。俺一人じゃ育てられないから、手伝え」
知識が無いのだからガキを育てられる訳がない。
然し、3人寄れば何とやら。
一人で育てられないのなら巻き込めば良い。
それが不服なのか、それとも俺の方からそういうお願いが出たことに驚いたのか。
「えぇ！？」と驚かれる中、俺は一つ「コイツの名前どうするか」などと考えていた。
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39(プロフ) - 八月葉月さん» 読了お疲れ様でした。そして労いのお言葉ありがとうございます！続編は今日中に形だけでも作ろうと思いますので、次作でもよろしくお願いします！ (2019年10月24日 19時) (
レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
八月葉月(プロフ) - ひとまず、お疲れ様でした！続編が楽しみです！ (2019年10月24日 19時) (レス) id: e13aca54b5 (このIDを非表示/違反報告)
39(プロフ) - 悠羽さん» 「さんきゅー。適度にまァ…頑張るわ」「死柄木弔。コメント返信も大事ですが早くお戻りください」「おっと…。そんじゃ、絡んでくれてあんがとさん。これからもこの作品をドウゾよろしく」 (2019年10月23日 23時) (レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
悠羽(プロフ) - 39さん» ありがとうございます！これからもほのぼのライフ楽しみにしてますっ("｀д´)ゞ (2019年10月23日 23時) (レス) id: dc20c95a90 (このIDを非表示/違反報告)
39(プロフ) - 悠羽さん» 「夢とお揃いの服…！？……写真撮りたいな」「完全に乗せられてやすぜ死柄木！！(玄)」「写真はやらんが俺の携帯に収める。お前(悠羽さま)写真撮れよ」「(あ、これ完全にアウトなパターンだ)(玄)」 (2019年10月23日 22時) (レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：39 | 作成日時：2019年10月17日 20時
