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──── 出久はトントン拍子で進められる会話に脳が追いついて居なく、ただぼんやりとその会話を聞き流して居た。
"審神者名刺"がある事も知らなければ、"乗っ取り"なんて物騒な言葉も聞こえた。
"時の政府"に"特殊任務伝令部"なんて物があることすら知らない。
二人だけの世界が繰り広げられて居て、取り残された出久は少し不貞腐れたように客の間から見える外を眺めて居た。
澄んだ青空で長閑な陽気だ。
ひらひらと蝶が待って居るし、庭から見える丘の方には大きな桜が咲いて居る。
風もとても気持ちいい。
こんな本丸に居ては眠気が襲ってきてしまう。
「ブラック本丸の数は現在調査中ですが、今回見つけたところは胡蝶さまの此処の本丸からかなり近い場所でしたので、出来れば制圧をお願いしたく」
「それは見習いを受け入れて居る期間中と知ってのお申しかな？」
「はい、
「随分買い被られているようで。…まぁ勿論、これも経験なので引き受けるにしても彼は連れて行きますが」
Aがそう答えて出久を見る。
出久は「へぁ？」と間抜けな声を上げて二人を見返した。
「初めまして、見習いさん。僕は"時の政府"から来た角垣冬夜です。まだ就職して2年の新人なんだ」
親近感があるのだろう。
Aと話す時よりも敬語が崩れてどこか笑っている角垣。
出久は「よらしくお願いします」と同じく笑った。
お互いに親近感が湧いているのだろう。
Aに見せる表情よりも柔らかかった。
「では、このブラック本丸制圧の件、お引き受けいたします」
「！ありがとうございます！」
Aが結論を口にすれば、角垣は周りに花弁を舞わせたかのような笑顔で頭を下げた。
きっとこれで断られたら首でも刎ねられるところだったのだろう。
それを阻止できたのなら何よりである。
「そ、それでは引き受けて頂けたことをお伝えに私は本部に戻りますね。詳細は後日、改めましてこんのすけ伝で送りますので」
「はい、よろしくお願いします」
こうして新米役員は嬉々とした様子で政府に戻っていった。
「…さぁ、出久くん。噂をすればなんとやらだよ」
Aは困ったように。
されど楽しそうに出久に対して笑みを向けた。
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39(プロフ) - ミリアさん» かしこまりました。頑張ります (2020年5月19日 9時) (
レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - なった出久と先輩が轟と絡むです。 (2020年5月19日 6時) (レス) id: ba670dda1a (このIDを非表示/違反報告)
39(プロフ) - ミリアさん» こんな夜中に閲覧ありがとうございます。絡みというのは刀剣男士と轟くんでしょうか？それとも審神者先輩と轟くんの絡みでしょうか？もしくは審神者になった出久との絡みでしょうか。質問ばかりで申し訳ありませんが、返答お願いします。更新頑張りますね！ (2020年5月19日 1時) (レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - ヒロアカに刀剣乱舞大好きなので続きが楽しみです。もし大丈夫なら轟との絡み話をお願いします。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2020年5月19日 0時) (レス) id: ba670dda1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：39 | 作成日時：2020年5月17日 2時
