序章 完 ページ19
「先ほどは
改まった口調で深く頭を下げるAに対し、慌てて手や顔を横に振り、「気にしてませんから！」と必死に伝える出久。
気を悪くしたのなら謝るのは当然。
しかし、相手は神なので"コイツ"呼ばわりをしても審神者は咎められない。
せめて審神者として少しでも謝ろうと思った次第でこうなった。
Aは最近、漸く刀剣男士たちを「さま」を付けずに呼ぶようになった。
否、本来であれば神様に失礼に値する故、今すぐにでも付け加えたいのだが。
本丸に居る全刀剣男士が一致団結してそれを拒んだ為、敬語と共に「さま」を外して居るのだ。
審神者としての力は本当に申し分ないのだが、刀剣男士たち曰く「自分たちを束ねる長としては敬語なのは頼りなくてなんか嫌だ」とのことらしい。
…まぁ、それぞれ刀の時に居た主たちは命令口調を多く使うであろう。
それが染み付いていたりするのであれば、それも仕方のないこと。
Aとしては“決して普段から命令口調にならないよう配慮をする"ことを前提に敬語を外す努力をすることに決めた。
「ありがとう。…改めて彼は近侍の加州清光。歴史上で言えば"新撰組の沖田総司"の刀でね。中々に可愛らしい子だよ」
「新撰組…！沖田総司！歴史で習いました」
なるほど、刀剣男士は歴史上に存在した人たちが持っていた刀が顕現したものなのか。
…否、美術品展覧会などで飾られる名のある名刀ばかりが揃って居るのだからそれしか無いのだが。
────
読んで字の如く「主君のそば近くで仕える」ことを指す。
また、第一部隊の部隊長が近侍の役割だ。
「くす、ここには歴史にある名高い名刀ばかりだよ。どうぞ、座って」
「あ、失礼します」
座るように促され、出久は畳の上に用意された座布団に腰を落とした。
──── さてはて。
とても長くなってしまったが、これは緑谷出久が【憧れのヒーローになるまでの物語】である。
ただ其処に少し、"歴史"が混ざってしまっただけの、そんなお話。
新米審神者になり、雄英高校ヒーロー科を目指す緑谷出久の“憧れのヒーローになる為"の第一歩だ。
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39(プロフ) - ミリアさん» かしこまりました。頑張ります (2020年5月19日 9時) (
レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - なった出久と先輩が轟と絡むです。 (2020年5月19日 6時) (レス) id: ba670dda1a (このIDを非表示/違反報告)
39(プロフ) - ミリアさん» こんな夜中に閲覧ありがとうございます。絡みというのは刀剣男士と轟くんでしょうか？それとも審神者先輩と轟くんの絡みでしょうか？もしくは審神者になった出久との絡みでしょうか。質問ばかりで申し訳ありませんが、返答お願いします。更新頑張りますね！ (2020年5月19日 1時) (レス) id: c3bcafc4ec (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - ヒロアカに刀剣乱舞大好きなので続きが楽しみです。もし大丈夫なら轟との絡み話をお願いします。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2020年5月19日 0時) (レス) id: ba670dda1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：39 | 作成日時：2020年5月17日 2時
