プロローグ ページ1
──── 遠い、昔の話だ。
"並行世界"のとある一つの世界で、今までにない過去最大の聖杯戦争が起きた。
それは、そう。
"冬木市"で起きた聖杯戦争よりも大きく、規模も大きかった。
元々冬木市よりも人口が多い都市だったと言うのもあるが、そこはそれよりも酷いと言うか。
──── 魔術師を育成する學園が、あった。
まぁ並行世界に飛び込んで仕舞えばそんなものは数えきれない数ある。
別にそこが問題ではない。
何が問題だったか、それは。
"魔術師がいるから死亡者が増えてしまった"ということだ。
魔術と魔術の激しいぶつかり合い。
聖杯戦争というものによって、亡くなってしまった多くの人々。
その中にはまだ幼き未来ある子供や、勿論。
赤子、老人。一般人、様々な人がいた。
私はその場に居合わせた。
居合わせていたのに、何もして来なければその時は"とある事情"により、サーヴァントとしてその場に召喚されていた。
マスターが居る中、
大っぴらな行動も出来まい。
だからと言って、マスターが居なければ何かしていたのか、と聞かれても首を横に振るだけだが。
結論から言えば、
その聖杯戦争は長い様でとても短い、8日間で幕を閉じた。
勝利を納めたのは勿論我がマスター……。
……と、言いたいところだけれど。
そうではない。
マスターが親身になって教えていた後輩が聖杯戦争に勝ち、願いを叶えた。
その後輩が ────。
「藤丸くん……その、後ろの…有機物と無機物の混合生命体はなんだい？」
「え、混合生命…。それ俺たちにも言えること！？」
「はは、細かいことはいいじゃないか。して、後ろの子は？」
「あぁ、この子は」
「ちょっと待った！頼むからその子をこれ以上、僕に近づけるのはよしてくれないか」
「「え」」
何 故 、 此 処 に 居 る ？
「藤丸くん！君は一体いつこんなのを召喚したんだ…！」
「え、いやあの…。召喚…と言うか、行き倒れていたところを拾った…？というか…」
「すぐに返してきなさい」
「……マーリン…？もしかして」
「あー！あー！皆まで言わなくて良い！私はこれ以上聞きたくない!!!」
……別に、恨んでなど居ない。
その世界の聖杯戦争にも。
勿論、勝利を納めたのが後輩だということにも。
それでも私は、彼女が嫌いだ。
はっきり言おう。
人間には割と肩入れをするこの私が！
この人間だけは嫌いだと…!!!!
「……？」
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39(プロフ) - いちごぱふぇさん» ありがとうございます！ (2020年7月2日 2時) (
レス) id: fb4b458560 (このIDを非表示/違反報告)
39(プロフ) - 無月さん» 面白いのであれば幸いです。ありがとうございます！頑張りますね。体調に気をつけて過ごします！ (2020年7月2日 2時) (レス) id: fb4b458560 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ(プロフ) - え、好きです！ (2020年7月2日 2時) (レス) id: e2dd6d7f46 (このIDを非表示/違反報告)
無月 - 39さん» いえいえ！感謝はこちらのセリフですよ。こんなに面白い作品をありがとうございます！！自分も体調に気を付けながら過ごします故、39さんも気をつけてお過ごし下さいね！ (2020年6月28日 14時) (レス) id: fd159cff01 (このIDを非表示/違反報告)
39(プロフ) - 無月さん» コメント、作品への感想ありがとう御座います。面白いと言って頂けてとても光栄です。続きや更新、体調に気を付けつつ頑張りますので是非お待ち下さい！無月さまも体調にお気を付けて日々お過ごしくださいませ。 (2020年6月28日 12時) (レス) id: fb4b458560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：39 | 作成日時：2020年6月27日 11時
