【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。4

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？｢皆さん、お二人の上に神の祝福を願い
結婚の絆によって……

結ばれぬこの二人を…っ！！｣


突然、らしからぬ言葉を発する神父。
懐から出てきたのはサバイバルナイフだった。
新郎新婦の身内達はやはりこの惨事に
予めお願いしていた通りに動けない様だった。


犯｢忠告してやったのに…っ！！｣


そう言い放ち真っ先に向ってくる、
自分の方へ来るだろう犯人に身構えれば
おっちゃんやコナン君、零が動き出す。
だが犯人の目線は私では無かった。


『…っ！？危ないっっ！！』


犯人がまず向かった先は婿さんの方だった。
皆の誘導にほんの少しだけ時間を取られた
おっちゃん達は後一歩が間に合わず
すぐ隣の私が出るしかなかった。
動きにくいウェディングドレスで
派手に動くことが出来ず咄嗟に
婿さんの腕を引き前に出る。

右頬が熱くなっていく。
犯人が真っ直ぐ切っ先を持って来ずに
馬鹿みたいに振り回してくれていて助かった。
じゃなきゃこんなかすり傷で済まなかったな…

ナイフを一振してすぐにおっちゃんに
投げ飛ばされ拘束される犯人。
暴れて抵抗しているが終わったな。


犯｢憎い…、憎い憎いっ！！
その女は俺が愛するんだ！！
俺だけでいいんだよっっ！！｣


どうやら動機は嫁さんに惚れ過ぎ告白したが
婿さんと既に付き合っていた為お断りされた。
そのまま当事者達に悟られないように
うまくストーカーを繰り返していたそうだ。
…素人ぽいのにプロかよ←


犯｢ほら、俺の方がいいんだ！！
俺と帰ろう！！！｣

『……………』

犯｢そいつなんかより俺の方が幸せに出来る！
俺が一番君を愛しているんだ！！｣


自意識過剰もいいとこだと
段々顔の筋肉が引きつってきた。
おっちゃん達も軽く引いてる…
それにしてもねぇ…


『いくらベール越しだからってさぁ…
こんなほぼ丸見えに近い状態で
あんたは誰に言ってる訳？』

犯｢…え、｣

『なーにが"俺が一番愛しているんだ"〜よ、
ニセモンだって分かんねぇのなお前。
脅迫と殺人未遂で大人しくぶっ込まれろ阿呆！』

犯｢なっ！？｣

小安コ｢｢｢(口わっる…)｣｣｣


どうやら現状をやっと把握した様子の犯人。
諦めたように脱力し、
やってきた警察に連れて行かれ
事件は無事に解決したのだった。

扉の向こうへ消えた犯人に
『ざまーみろばーーぁぁかっ！！』
なんて悪態をつけばおっちゃん達の
苦笑いが聞こえた。

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