【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。4

68.親子 ページ7

零side.


あれから関係者で当日の立ち回りを話し合い
とうとうその日が来た。
この日の為に私は髪の毛を一時、
茶色に染めたんだよっ！？褒めて！
本物の花嫁は安全の為、
探偵事務所で蘭さんと待機している。

本来親、親戚だけを呼ぶ予定だったので
大きい式ではない。
となると脅迫状を送った犯人が紛れ込むとしたら
ブライダル関係者としてか、
途中無理矢理に乱入してくるかだ。

…本当に上手くいくのかコレ？
なんて初期段階で疑問を抱いた俺は
既に身内には犯人がいないという
裏は取っておいた。毛利先生には報告済だ。
勿論そこは"安室透"として。
そんな心配を他所に律は
初のウェディングドレスで少し浮かれている。


『ぬおぉぉぉ…っ！！
白いっ！！白いよ零っ！！！』

降｢そりゃウェディングドレスだからな…｣


全くもって呑気だ。
しかも当たり前の事に驚いている様子。

そんな時、本来の花嫁の両親が
控え室に入って来た。


父｢本日は娘達の為に危険を犯してまで…
感謝しても足りません…｣

『いやいや、娘さん達には
幸せになってもらいたいですから！』

母｢本当に…ありがとうございます。
どうか怪我無く解決する事を願ってます。
どうかよろしくお願い致します…っ！｣

安｢犯人は必ず捕まえますので。
お話した通り、もし会場が荒れましたら
慌てずに避難して下さい。｣

父｢分かりました、お任せします。｣


この部屋に入って来てから
ずっと深く頭を下げる花嫁のご両親。
前日の打ち合わせでもそうだった。
…そりゃ大事な娘の命がかかっているんだ、
そうなるだろうな。


『無事解決の為にも今日は
本当の娘さんだと思って接して下さいね！』

母｢そうね…ふふっ、
貴女を見ていると何故か安心できるわ。｣

父｢不思議だな、俺もそうなんだ。｣

『必ず犯人とっ捕まえて
娘さんを幸せな花嫁にしてみせます！』

母｢あら、今日は貴女が私達の娘でしょ？｣

『そうでし…、そうだったね！
へへ…っ、ごめんなさい。』


自分が言ったことに対して指摘され
少し照れ気味に笑う律。

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