【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。4

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距離を縮め男の拳銃を蹴り飛ばす。
間髪入れずに放たれた右ストレートは男の顔面へ。
それでも倒れることなく踏みとどまった男。
これまでの様にすんなりとは行かなかった。

不運にも飛ばされた拳銃は
先程アバラを何本かいかれた男の手元へ。
意識が戻ったが動けないその男は
拳銃を手に取り律さんの背中へ向ける。


｢死ねクソアマぁぁぁ！！！｣

コ｢させるかぁぁぁっ！！！｣


俺は咄嗟にボールを出し
キック力増強シューズのダイヤルを回し蹴る。
見事、男の手元に飛んでいったボールは
拳銃を再び飛ばしたが不運にも
跳ね返ったボールは律さんと男の元へ。


コ｢律さん避けてっっ！！！｣

『ぬ…おっ！？！？』

｢なぁ…っ！？グボァっ！！！｣


俺の声に気付き頭を下げた律さんを
通過したボールは男の顔面へ。
最悪は免れたと思ったが間違いだった。

顔面にボールを食らった男は
失神と悪い足場に体を持っていかれ
海の方へよろめく。


『そっちは駄目だっ…てっ！！！』

コ｢あ、危ないっっ！！！！｣

『な…っ、しっかり皆縛っとけよチビっ！！！』

コ｢律さぁぁーーーんっっ！！！｣


男の胸ぐらを掴み自らの身を軸にグルリと回る。
こちらへ男の体を投げ飛ばしながら
代わりに律さんは海の方へ…



落ちて行った。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



律side.


犯人を海に落とす訳にもいかず
また考えずに動いてしまった…
落ちていく浮遊感を味わうのは
今日だけで二度目、転落人生かっての。

幸いなのは死ぬ程の高さではないのと
下は海だという事。
ここはどうやら少し抉れた場所だったらしく
落ちた先で岩場に叩き付けられるということは
無いんだろうが実は最大の問題が残っていた。


私泳げない。


詰んだな…

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