【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。4

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イヤホンを後ろのコナン君に渡す。
沖矢さんに現在の場所と経緯を説明しながら
私にナビゲーションを続ける、器用な子だ。
通話を終え、そこを左！と声の通りに
車体を倒し急カーブをすれば
狭い路地で皮肉にも工事中の看板…


コ｢やばいっ！追うまでに時間が掛かってるから
もう少しで追跡距離からはみ出す…っ！！｣

『……っ！！吹っ飛ぶなよチビぃぃっ！！』

コ｢え"…っ！？｣


コナン君の上着を掴む腕が強くなるのを確認し、
私は片手で自分のヘルメットを取り
思い切り工事中の看板に投げ付けた。
看板はすぐ後ろの軽トラの荷台へ立て架かる。

前輪を上げウィリー状態で看板に乗り付ければ
自然と浮き出す車体。
落ちていく際に見舞われた浮遊感で
車体から身体が離れそうになるが
膝で車体を挟み込みセーフ。
教官っ！！！こういう時の為の
ニーグリップだったんですねっ！！！
そんな感謝を教習所時代の鬼教官へ向けながら
バイクは荒く地面に着地する。


『んん"っっ！！け…っっつ痛いっっ！！！』

コ｢このままだと海沿いだよ！！｣

『この先何か建物とかあんの！？』

コ｢いや、暫く森と荒い岩場の海が続く！｣


死体を海に捨てるつもりか…
その先に用があるのか…
どちらにしても一刻の猶予も無いこの状況を
助けが来るまで私達でどうするか、だな…

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