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73.仮説 ページ21

あの後赤井さんには
こってりと頭の件について絞られた。
うむ…いつ如何なる状況でも
確かに冷静な判断が必要だ。
どうしても無鉄砲に体を前に出してしまう…
頭の回転が遅いからどうしても…ね。
その考えをどうやら直さなくてはいけないそうだ。

私はてっきりウェディングドレスの裾でさえ
どうにか出来てしまうであろう
華麗な立ち回りばかりを考えてしまってたよ。
うん、救いの無い阿呆だな。

ペイント塗れの私はとりあえず許可だけ貰い
風呂で綺麗にし、
今は二人リビングでお茶をしている。


赤「律、お前は兄に
銃を持った相手との立ち回り方を教わったな?」

『ええ、先程言った通りですよ?』


真剣な顔で尋ねてくる。
敢えて"銃を持った相手"の話を
何でチョイスしたんだ…?


赤「可能性がゼロとは言わないが
一般市民がその相手と鉢合わせる
確率は殆ど少ないと思われる。
だがお前の兄は何故それを教えた?」

『んー…、言われてみれば。
そんなんドラマでしか見たことないですからねぇ。
この世界だと確率は上がりそうですけど
元の世界では中々ない事ですね…』

赤「俺の中で二つの仮説が出来てる、聞くか?」

『仮説…ですか?』


赤井さんは持っていたコーヒーカップを
静かにテーブルに置くと
沖矢さん特有の両の糸目を開けた。
ぐふ…、早く100%純度の
混じりっけのない赤井さんが見たい…
いやいや!今は何やら真剣な話だ。
こういう思考が私の駄目なところだと
さっき諭されたばかりなのに…


赤「一つ目はお前の兄が
"こうなる"事を予知していた、という事。」

『…"ここ"に来る事……ですかね?』

赤「だが預言者でも何でもないのだろう?
後に話は繋がるがもう一つを先に話そう。
父親は"組織"の潜入で亡くなったな?」

『はい、亡くなった時は私はまだ幼かったので
後々兄に教えて貰ったんですけどね。』

赤「…その"組織"が、俺達が追っている
"組織"だとしたら?」

『…ん?だってそもそも世界が…』

赤「じゃあ何故違う世界のお前はここに居る?」

『…神の暇潰しで…』

赤「それが成立するからここに居るんだろう?
もしあちらとこちらの境界線が何かしらで歪み
"組織"のみがお前の世界に存在してたとしたら?」

『……父さんが"黒の組織"に…
潜入してい…た…?』


今までのあっちでの記憶が
物凄い勢いで頭に流れていく。
それを裏付ける様な出来事はあっただろうか…
ダメだ、混乱してきた…

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りん(プロフ) - 私は元々トリップ系とか好きなんですよよく調べたりしたりするので文ストとか今は待ってますし(*´ω`*)アニメはだいたい見てますよ(*´ω`*) (2018年9月18日 2時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
いわし(プロフ) - りんさん» 私も降谷君が今の所勝ってしまいますが赤井さんも捨てがたいのです。゚゚º(゚´ω`゚)º゚゚。笑 (2018年9月18日 2時) (レス) id: 9417f12aeb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 降谷さん好きなんですよ名探偵コナン中では赤井さんもですが降谷さんが勝ちます(*´ω`*) (2018年9月18日 1時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
いわし(プロフ) - りんさん» ありがとうございます。゚゚º(゚´ω`゚)º゚゚。まさかここまで来られると思ってもなかったです笑/お楽しみ頂けるよう頑張ります!(*^^*) (2018年9月18日 1時) (レス) id: 9417f12aeb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年9月18日 1時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いわし | 作成日時:2018年9月17日 23時

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