【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。4

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『ほら、まぁ怪我は大した事ないんだから。』

降｢…跡が残るかもしれないんだぞ？
律も一応女だろうが…｣

『…一応って言った？
まぁ、残ったとしてもその傷跡ごと
愛してくれる人を探すさね。』


別に傷跡くらいなんだってのさ。
昔からよく言うでしょ、とか何か知らないけど
傷一つで離れていくような人なんか
こっちからごめんだって。


降｢俺だったら…｣

『あーーーっ、
それにしても結婚式体験楽しかったわぁ〜
…ん？何か言いかけた？』

降｢…………何でもない。｣


ふい、とそっぽ向いてしまった零。
しょうがないじゃん喋り出したタイミングが
同じだったんだからさー。


『いやぁ、でも犯人さん出てきて良かったよ。
あのまま来なかったら誓いのチューまで
行ってたぞ？』

降｢ある意味いいタイミングだったな。｣

『どうせなら最後まで体験したかったけど
嫁さんに申し訳ないからね。』

降｢だったら今から体験してみるか？｣

『……はぃ？』


何を言い出すかと思ったら
先程上げられたベールを
少し荒々しく元に戻された。
もうちょい優しく出来んのかこのゴリラ！
そして手を引かれ立ち上がらされる。

私のすぐ目の前で目を閉じ胸に手を当てる零。


降｢汝、降谷零は東雲律を妻とし、
良き時も悪き時も病める時も健やかなる時も、
共に歩み死が二人を分かつまで
愛を誓い添うことを、
神聖なる婚姻の契約のもとに誓いますか？｣


神父のセリフを言い終わると
静かに目を開けた零は私を見つめる。


降｢はい、誓います。｣


…何でそんなに真面目な顔して言える？
流石だわぁ…流石トリプルフェイスだわ。
不覚にも少しドキドキしたじゃんか。
そのまま零は神父のセリフを続ける。


降｢汝、東雲律は、降谷零を夫とし、
良き時も悪き時も病める時も健やかなる時も、
共に歩み死が二人を分かつまで、
愛を誓い添うことを、
神聖なる婚姻の契約のもとに誓いますか？｣


滅多に体験など出来ないもんだし
相手も零なので乗っておくことにした。
まぁ全国のあむぴファンには申し訳ないけどね。


『ふふ…はい、誓います』

降｢なぁ、知ってるか…？
この花嫁さんのベールは結婚式の時に
形として見える両親の"愛情"なんだと。｣

『…？』

降｢それを新郎が捲り上げるのは
今からその両親に変わって
"僕が一生貴女を守ります"って意味だそうだ。｣

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