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緑「………律………さん…」

『何でだよ緑川君…私の事が嫌いかね?』

緑「そうじゃないってば!!
何か初めて会った時にそう呼んでから
それが定着しちゃって違和感が…」

『むむむ…なかなか手強いなぁ…』

松「そういうお前はどうなんだ?」


………はい?
毎度お馴染み天界スーパーで
買ってきたであろう酒を呑みながら
このやり取りを眺めていた二人のうちの一人、
松田君が口を挟んできた。


松「お前だってずっと"君"付けじゃねぇか。
そりゃフェアじゃねえだろ?」

伊「言われてみりゃそうだなぁ?」

緑「そうだよっ!!律さんも
やってみればこの辛さが…っ」

『陣平、研二、景光、航。』

萩「うっわ、しぜーーん。」


サラッと呼んでみたが内心
恥ずかしさが湧き出て来る。
が…頑張れ私のポーカーフェイス…


松「こいつ顔真っ赤じゃねえかっ!!」

萩「あっはっは!!
なんだ、律も恥ずかしいんじゃん!」


やっぱり無理でしたー!!!無理だって!!私がリアルタイムで君達を知った時は
"さん"付けで呼んでたんだからなっ!!
"君"でもいっぱいいっぱいなんだよっ!!
あまりの恥ずかしさに両手で顔を隠す。


『うわぁぁ……ごめんなさいぃぃ……っ!!』

伊「可愛いな律は!!」

萩「もっと呼んでいいんだよ?」

『恥ずか死するぅぅ…っ!!』

緑「待ってその死因初めて聞いたし
字面じゃないと伝わらない!」

松「ほれ、緑川と練習しろ。」


まさかこの歳になって人の呼び方で
こんな思いをすると思っていなかった。
逆襲を食らった私は緑川君と向き合い座る。

だがお互い緊張しているせいか
どうにも言い出せず沈黙が続く。


伊「見合いみたいだな。」

松「アラサーが今更恥ずかしがる事じゃないだろ。」

萩「ほらほら〜、終わらないよ〜?」

『「うっ……」』


どうにも言い出せない私を見越したのか
緑川君が男気を出してリードしてくれた。


緑「……律…」

『ひ…ろ…みつ…』

緑「律。」

『ひ……、景光…』


段々慣れてきた緑川君は
次第に自然と呼んでくれるようになった。
嬉しい、凄い嬉しいんだが私が慣れない!
恥ずかしさのあまり下を向いていた私は
彼をチラリと盗み見る。
するとその表情はとても楽しそうに
ニコニコしていた。

・→←66.自分勝手でしたごめんなさい



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りん(プロフ) - 私は元々トリップ系とか好きなんですよよく調べたりしたりするので文ストとか今は待ってますし(*´ω`*)アニメはだいたい見てますよ(*´ω`*) (2018年9月18日 2時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
いわし(プロフ) - りんさん» 私も降谷君が今の所勝ってしまいますが赤井さんも捨てがたいのです。゚゚º(゚´ω`゚)º゚゚。笑 (2018年9月18日 2時) (レス) id: 9417f12aeb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 降谷さん好きなんですよ名探偵コナン中では赤井さんもですが降谷さんが勝ちます(*´ω`*) (2018年9月18日 1時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
いわし(プロフ) - りんさん» ありがとうございます。゚゚º(゚´ω`゚)º゚゚。まさかここまで来られると思ってもなかったです笑/お楽しみ頂けるよう頑張ります!(*^^*) (2018年9月18日 1時) (レス) id: 9417f12aeb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年9月18日 1時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いわし | 作成日時:2018年9月17日 23時

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