【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。4

66.自分勝手でしたごめんなさい ページ1

『松田陣平…萩原研二…緑川景光…伊達航…』


自宅で呪文の様に小さく呟く。
そう、今更だが私には願望があるのだ…


『契約した我が元に…全員召喚んん！！』

松｢だから契約してねえっての！｣

萩｢え？松田この呼ばれ方経験済み？｣

伊｢何か切羽詰まってんな？｣

緑｢どうしたの律さん？｣

『それだぁぁっ！！！』


リビングに現れた男達。
四人揃って私の大声に身体をビクつかせる。


『それだよ、その"さん"とか要らないんだよ！』

松｢…はぁ？｣


わざとらしく項垂れる、
だって！！だって！！！！


『呼び捨てろよぉぉ！！
もう私達の仲じゃんかよぉぉぉ！！！
君達の友情に私を混ぜてくれよぉぉ…』

緑｢急に……何だ…？｣

『別に、羨ましいだけだもんっ！！』

萩｢ツンデレに見せかけた正直者だね。｣


そう、私は彼等と今以上に親しくしたい。
ただそれだけだっ！！！
呑みながら漫画の事とか思い出してたら
妙に羨ましくなったというね。

え？ただそれだけだよ？
皆同じ願望持ってるでしょ？


『ほら皆、私をいつも通り呼んでみっ！！』

松伊｢｢律。｣｣

『合格っ！！』

萩｢律ちゃん。｣

『ギリギリアウトっ！！』

緑｢…律さん。｣

『アウトォォォォォォォォっっ！！！』


松田君と伊達君は初期からそう呼んでくれる。
もう最高グッジョブ、流石ですっ！
萩原君は性格上、何にでも"ちゃん"付けタイプ。
違和感は無く彼にピッタリなのだが
どうせならとギリギリアウト。
緑川君はもう論外。
彼と私の間に高い壁しか見えない。
…めっちゃ世話は焼いてくれるし仲はいいと思うけど…


萩｢とりあえず律ちゃんは
呼び捨てにされたいって事でいいんだよね？｣

伊｢女って複雑なんだなぁ…｣

松｢俺と伊達、呼ばれ損じゃね？｣

緑｢ちょ…、えぇぇ…！？｣


その後約二名に滅茶苦茶な説得をし、
何とか呼んでみようという所まで話が進んだ。
途中、酔っているのかと聞かれたが答えはNo。
こっちに来る前からずっと願ってた事だ。


『さぁ、来いっ！！』

萩｢律〜！｣

『自然っ！！萩原君合格っ！！』

萩｢やった、ありがとうございます〜！｣


一発合格を貰った萩原君は
私に抱き着きながら名前を呼んでくれた。
抱き着くオプションは別によかったのだが
ハグされるのは割と好きなのでいいとしよう。
ストレス軽減するっていうしね、
ありがとう萩原君！！

問題は…

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