【ときメモGS1】手繋ぐの恥ずかしくないもん【氷室零一】

恥ずかしくない！〜33〜 ページ33

Aside

急に現れた葉月くんと何故か話が合い、大いに盛り上がった。良かった〜！生徒とお弁当食べれたし、仲良くなれたし、幸先良い〜！！



そんなこんなであっという間に昼休みが終わろうとしていたので、2人で校舎に戻った。



彼の教室の方向と職員室の方向は逆だったので、別れようとした時だった。



葉月「あの、先生」



後ろから急に呼び止められた。もしかして何か聞きたいことでも出来たのだろうかと思って「ん、どうしたの？」と聞き返した。



葉月くんは、暫く何も言わなかった。なんか、言うことを躊躇ってると言うか、言うか言わないか決められなくてどうしようってなってる感じっていうか。



大丈夫かな？と思ったが、漸く思い切ったのか彼は言った。



葉月「明日の昼休み、また一緒に弁当食べませんか」



私は思わず「えっ」と言ってしまった。いや、嫌なんじゃなくて！！すっごいビックリしたからそう呟いてしまったのである。



高校生なんだから、なんかこう…1人の時間とか大事にしたいと思うんだけどと思っていたから驚いたのである。



A「私は全然良いけど…本当に大丈夫？折角の昼休みなのに」

葉月「卿莉先生と話すの、面白くて」

A「そ、それは嬉しいなぁ、えへへ…失礼しました」



照れてしまって思わず緩み切った顔を見せてしまった私は、すぐに仕切り直してもう少しシャキッとした表情をした。



葉月「そう言うとこ」

A「え？」

葉月「先生のそう言うとこ、面白いと思います」



私が何か言う前に、彼は「ではまた明日」と言って教室に戻って行ってしまった。



いや、私も早く音楽室行かないと！？

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