箱詰めされた男達を拾っちゃったんだが【混部】3

拾った57 ページ5

次の日。今日はジョセフさんが一緒に学校に行ってくれるらしい。頼もしいなと思いながら登校した。



ジョセフ「折角だし手でも繋いじゃう〜？」

A「いやいや、恥ずかしいし勘違いされるので…！」

ジョセフ「良いじゃないのよォ〜、見せつけようぜ？」

A「いや、ちょっ、うわああ…！」



拒否したにも関わらず躊躇いなく手を繋いできたジョセフさん。こんなことしたことないから、恥ずかしくてついそっぽを向いてしまう。



恥ずかしいし今すぐ離してしまいたいのに、逞しくて男らしい、温かいジョセフさんの手に安心してしまっていて。一体何をしているんだ私は！！



ついジョセフさんの手を握り返すと、「おっ？」と面白そうな声が聞こえて来る。この人、絶対私の反応を楽しんでるぞ…！！(屈辱)



学校に着く前に手をなんとか離してもらって、教室に入る。相変わらず机には落書きがしてあった。遠くからでも分かる。



一方ジョセフさんは、教室の後ろに貼り出されているクラスみんなの自己紹介カードを見ていた。みんなに興味でもあるのかな…？



テキトーに見て行っている様子だけど…まあ良いかな！私もそう言うのあったらなんとなしに見ちゃうし！



そう思いながら落書きを消そうとペンケースから消しゴムを出すと、突如横に現れたジョセフさんが「ほ〜ん…」と意味ありげに呟いた。



A「あの、ジョセフさん？どうされたんですか？」

ジョセフ「いや〜……」

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