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結局その日は夜を迎えた。なんとなく「さっき自分がそのまま日光を浴びていたらどうなっていただろう」と思いながら窓の外を眺めていた。



見上げてみれば、そこには憎らしいくらい綺麗な夜空が広がっていた。一つ一つの星がキラキラと輝いている。あれは…何座だったかな。



今頃の私は普通寝ているか任務に行くかしていたが、もう眠さと言うものを感じなかった。そんなことも悲しく感じてしまう。あったかい布団で寝たかった。



眠れないし、お腹も空いたので何か食べられるものはないかと思案した。それにしてもここは全体的に香ばしくて良い匂いがするなぁ…食欲をそそるよ…。



A「一体これは何の匂い……」

宇髄「A!?どうした!眠れねぇのか!」

不死川「鬼だから眠くならねぇのかァ…。」

A「う、嘘でしょ…。」

煉獄「A、何があったんだ…話してくれ…。」

A「ご、ごめん…ほんと、ごめん…!」



良い匂いがすると思って匂いの元を辿れば仲間達が集まっている部屋だった。大方不死川さんの血の匂いに引かれて辿り着いてしまったんだろう。



しかし、罪悪感でどうにかなりそうだった私はすぐにその場を離れた。あのままあそこにいたらきっと仲間でも襲ってしまっていたかもしれない。



万が一仲間を襲ってしまったら、どうしよう…取り返しがつかない…。皆は私に襲い掛かられたら…首を斬ってくれるのだろうか……。



行き場もなく蝶屋敷を飛び出した私は、庭にある木の後ろに蹲って、声を上げそうになるのを堪えながら泣いた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 死ネタ   
作品ジャンル:アニメ
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奇星雷戯@受験低浮上(プロフ) - 彩豊さん» コメントありがとうございます!把握が遅れて申し訳ないです…!最初「上弦の零とかありふれ過ぎかな…」など葛藤したりもしたのですが、そのように言っていただけて安心しました…!ありがとうございます!これからまた更新頑張ります! (2023年1月23日 19時) (レス) id: 7da9dffbfb (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろいです!じょ、上弦の零ですと!?これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年11月5日 10時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
奇星雷戯@圧倒的低浮上(プロフ) - 虹ん子さん» コメントありがとうございます!!嬉しくて嬉しくて、マジに「ひえ〜ッ、ひえ〜ッ、ひえ〜ッ」しか語彙力無くなりました…()ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2022年2月6日 1時) (レス) id: b7b12b6281 (このIDを非表示/違反報告)
虹ん子 - めっちゃ好きです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年2月6日 1時) (レス) @page48 id: b9911b54af (このIDを非表示/違反報告)
奇星雷戯@圧倒的低浮上(プロフ) - むつき。さん» コメントありがとうございます!!素敵な表現ですか…初めて言われました!!自信になります…感謝…。更新頑張ります!! (2021年11月28日 23時) (レス) id: b7b12b6281 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奇星雷戯@圧倒的低浮上 | 作成日時:2021年10月4日 13時

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