【鬼滅の刃】死なせてくれよ

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炭治郎くん達の尽力のお陰で先程の鬼を倒すことに成功した。凄まじい断末魔が列車内に響く中、列車は勢い良く脱線した。



少しでも被害を減らさなくてはと思い、呼吸や血鬼術を駆使して出来る限り怪我人を少なく出来るようにした。向こうで煉獄さんも技を出してくれている。



炭治郎くんはいつの間に負傷してしまっていたようで、何で守れなかったのかと己を責めた。しかし、それも束の間、爆発音が聞こえて来た。



そこにいたのは……上弦の…参。上弦の鬼には初めて出会う。放たれる殺気が無惨に近い。思わず足がすくむ。



刹那、その鬼は怪我を負っている炭治郎くんに襲い掛かろうとしていた。瞬時に私が庇った。相手の手首を掴んで静止する。自分でもこんな力出ると思わなかった。



A「この場にいる人に手を出すのは……先に私を倒してからだよ」

猗窩座「な、何だこの女は…！」

A「私のことなんてどうでも良いでしょ、さ、かかって来なよ」

猗窩座「…素晴らしい、素晴らしいぞその闘気！良いだろう、女を殺すような趣味はないが闘ってやる」

煉獄「そんな、A！！」

A「大丈夫だよ、私“死なない”から」



私と、猗窩座と名乗った鬼との闘いはとにかく熾烈を極めていた。相手が中々に強い。私が攻撃を入れてもすぐに無かったことにされてしまう。



しかし私も同じような感じなので、一向に勝負が終わる事はなかった。最早猗窩座に少し疲れが見えて来るくらいだ。私の方が優勢。



猗窩座「何だコイツは…人間じゃないのか！？何故一瞬で傷が治るんだ！」

A「怪我の治りが速いんだよ私は」

猗窩座「治りが速いとかそう言う次元じゃないだろう！何だお前は！お前は何者なんだA！」

猗窩座「お前は…鬼なのか！？」



困惑の叫びを上げながら血鬼術を放つ猗窩座の頸に日輪刀を添えた私は言った。



A「ただの柱だよ」

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