【鬼滅の刃】死なせてくれよ

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入って来たのは、縄を手にした少年少女達。どう見ても怪しい。警戒していると、先頭で入ってきた三つ編みの女の子が私が起きていることに気付いた。



「な、何で起きてる人がいるの！？」

「もう全員眠ってると思ってたのに…！」

A「残念だったね、私もそこまでアホじゃないんだよ」



そう言うと、三つ編みの女の子は「私達の計画を邪魔しないで！」と言って、持っている凶器で襲いかかってきた。しかし柱である私に敵うはずもなく手刀で気絶させられてしまった。



結局それで全員気絶させてしまった。何やら「幸せな夢」がナントカとか言っていた気がするけど何のことだろう。ここにいる鬼に関わっているのだろうか。



取り敢えず少年少女達を別の車両の空いている席に寝かせて自席に戻った。まだ煉獄さん達はグッスリ眠っている。カメラでもあれば寝顔盗撮してやったのに。



しかし、そこで私の腹の虫が鳴った。お腹が空いたのだ。なんだかんだ任務前から何も食べてなかったからなぁ…なんか食べれそうな物は…。



しかし、恐ろしいことに私の体は勝手に煉獄さんの方を向いていた。私の中の鬼としての本能は「煉獄さんをご飯にしよう」としているのだ。



ああ、体付きが良いから脂が乗ってて美味しいだろうなぁ……じゃなくて！！何してんの！人間を食べちゃダメでしょうが！！しかも仲間とか尚更ダメだし！



でも良い香りするしなぁ…立派な男性の香ばしい匂いが…って違う違う！私は決して煉獄さんに対して「美味しそう」とか「今すぐ腕にかぶりつきたい」とかそんなことは思ってないんだ！思ってない、思ってない。



しかし、煉獄さんを見つめるほど膨れ上がる私の食欲。いけない、こんなことしちゃいけないとなんとか食い止めるが、限界が近付いて来ている。



あああああああああああああお腹が空いたお腹が空いたお腹が空いたお腹がお腹が空いた煉獄さん美味しそう美味しそう美味しそう良い匂い美味しそう美味しそう美味しそう美味しそう食べたい



…そうだ、煉獄さんは仲間だ。危うく理性を失って襲いかかってしまう所だった。



A「クッソ！！」



そう言って思わず列車の壁を蹴った。

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