箱詰めされた男達を拾っちゃったんだが【混部】2

拾われた20 ページ3

良いお皿を見つけたのであろう仗助は、鍋の近くにそのお皿を並べていった。見た感じ丁度良さそうなお皿だ。



仗助「それっていつ入れるんだよ」

ジョルノ「そろそろ良いかもとは思いますが、僕はAさんほど料理は得意ではないので何とも言えませんね…。」



もしかしたら今入れたら早過ぎるかもしれないし、既に煮込み過ぎているかもしれない。しかし、僕はその辺りはよく分からないので、ただ鍋を見ていることしか出来ない。



Aさんの足を引っ張るようなことをしているようで少し申し訳ない。やっぱりAさんの前で情けない姿は見せたくない。明日から料理について勉強しますか。



そう思っていると、丁度Aさんが戻ってきた。



A「あ、お鍋、ありがとうございます」

ジョルノ「いえ、これってもう盛っちゃっても大丈夫ですか？」

A「んー…はい、もう大丈夫そうです」



そう言ったAさんは「でも心配だなぁ…。」と独り言のように呟くと、近くにあった小皿を手に取ってそこに比較的小さめのじゃがいもを入れた。



味見でもするのだろうか、と思ったらAさんはそれを仗助に渡した。何故仗助なのだろうか、少々羨ましく感じる自分がいる。



仗助は「いただきます」と変に畏まったように言って、それを1口で食べた。ゆっくりと味わうようにモグモグしている仗助の顔がみるみる笑顔になっていく。



ごくりと飲み込んだ仗助は、目を輝かせながら「うめぇ！！」と叫んだ。やはりAさんの料理は美味しいのか、僕も早く食べたいものである。

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