箱詰めされた男達を拾っちゃったんだが【混部】2

拾った35 ページ14

次の日。気持ちよく早起きできた私は手早く朝食を作り、支度も済ませて(まだ5人は起きてなかったけど)家を出た。



行くのが遅くなるとまた机に落書きされたりとかされそうだし。あれを消すと今日1日消しゴムが使えなくなってしまう。



それは色々と困るので阻止しなければならない。これは強く生まれた者の責務です((



……おっと、学校に着いたらしい。まだ周りにもそんなに人がいないからもしかしたら大丈夫なのかも！



ちょっと安心しながら教室に入ると、そこには私以外誰もいなかった。つまり私が一番乗りでここに来たことになる。



机や椅子などの自分が使うものをざっと見てみたところ落書きなどは無く、私は安心して席に着いた。



今日はなんとか消しゴムが耐えてくれるかもしれない。なんとしても今日こそは文房具屋さんで消しゴムを買おう。あと絆創膏も。



誰もいないのを理由に、1人教室でうんうんと頷いたその時だった。ドアが開く音がした。



「は？お前来てたのかよ」

A「…。」

「ﾁｯ」

A「(なんか舌打ちされた…。)」



突然入ってきたクラスメートの人。私の存在に気付いたかと思えば舌打ちとは。なかなかに酷いものである。



しかし、相手の刺激になってもいけないので無視していると相手はすれ違い様に軽く拳で頭を殴った。



A「いった…。」

「うるせぇよ、こっちは朝からお前の顔見てイラついてんだよ」

A「(何それ…理不尽だなぁ…。)」



爽やかな気分で登校できたと思ってたのに、折角の気分が台無しになってしまった。

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