互いを照らす光でいよう ページ20
とあるSTAY達が打ち上げをする話。
.
｢あー終わっちゃったね｣
｢明日からどうやって生きていけばいいの……｣
｢そういえばアンタピリより号泣してたね｣
｢いやあれは違うじゃん！思ったよりメンバー泣かないから焦ったし！｣
夢の東京ドームを後にした私たちは、現在とある居酒屋にいる。生ビールを頼み、2人で乾杯。もうツアー終わったしAもどっかで飲んでるかなあ。たくさん飲んでいてほしいよ。
隣にいるのは毎度お馴染み日本の現場では連番相手のチャニペン。かなーり昔、まだお互いが大学生だった頃にTwitterで知り合って、ずっと一緒にスキズの現場に通ってる。
現在社会人ではあるが、給料のほとんどをスキズに捧げ、国内のみならず海外の現場でも行動を共にしてるせいで、たまにTwitterで今日2人見ました！なんてFF外からリプライが来るレベル。普通に怖い。オタクが有名になって何もいいことなんてないんだが？
｢あ、もう着いたって｣
｢やっと来たか強運共｣
その会話から数分後、自分たちと同じように大荷物で現れた2人組。こちらもTwitterで知り合ったガチオタ。因みにリノペンとチャンビンペン。そう、私たちはヒョンラペンの繋がりで仲がいいのである。
｢ねぇ聞いて欲しい、やばかった｣
｢そんなの知ってるんだよ！早くAの感想教えろ｣
｢なんか話しちゃダメみたいな感じだったんだけどさ、Aから今日楽しかった？って話しかけてくれんの。私ってほら2推しはAじゃん？クパルズ並んでて発狂しそうになった｣
｢はぁむり羨ましい！2人でA当てるってどういうことまじで｣
｢本当に奇跡。普通に会場トレカ目当てで買っただけなのに……。京セラまでのsorry地獄がようやく報われたよ｣
｢物欲センサーってあるよね〜って言いたいところだけど、会場トレカが欲しいからって理由だけで買う量じゃないんだよこれは｣
テーブルを挟んで前に座った2人は、指摘されたプラスチックの塊が大量に入った黄色のでっかい袋を、虚無の目で見つめている。
｢あのう、通常盤のAとバンチャンのトレカいります……？｣
｢福岡から何回目だよこの会話。もうさすがにおなかいっぱいと言いたいところだけど、まあ貰えるバンは貰っとくかな｣
｢私も割と積んだんだけどなぁ。スクラッチと私って相性悪いみたい……終演後のAに会いたかったよ……｣
｢まあいいじゃん！あんただってAペンとして史上最高のファンサもらったんだから｣
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作者名：ゼロ | 作成日時：2023年10月20日 22時
