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男の子を筆頭とするかのように、1のサークルに沢山の人がなだれ込んでいく。


三回連続で同じ目が出たんだから次も同じ目が出る可能性だってあるし、もしかするとそういう細工がされているのかもしれない。



でも1と決めつけるには早過ぎる。





思い出せ、鉄球が落ちた時のあの光景を。





いきなりの事で粉々になった招き猫に目が行きがちだったけど、何か他に気になった事。


何でも良い、今になって気になる事でも良い。


とにかく何か、何かを。









「……あ」




そういえばーーなぜ鉄球サークルは鉄球じゃないといけなかったんだろう。




別に鉄球じゃなくても、例えばサークルと同じ円柱型の鉄の塊を上から落とせば良かっただけの話。


球体だと床に触れる面積が円柱型のものよりも小さいし隙間が多く出来てしまうのに、なぜ敢えて鉄球を使った?







「……隙間?」







ハッとして鉄球サークルを見る。




ここの鉄球とサークルを、もっと身近なピンポン玉と空き缶に置き換えたとして。




空き缶の上からピンポン玉を入れたものを横から見た場合には____



僅かだとしても確かな隙間が生まれる。



もしその隙間に体が入り込めば、絶対鉄球は当たらない。






ーーもしかしてこの問題の意図はその隙間に気づくかどうか、という事?







制限時間は残り一分をきる。



気づけば1のサークルからは嘘みたいに人がいなくなっていて、代わりに5のサークルに人が集まっていた。

他のサークルは、まばらといった感じ。

どのサークルにも入っていない人もいる。





私はと言うと、どうすべきか迷っていた。





今思えば、後藤さんはルール説明の時に失格者の事を詳しく説明していない。



私が勝手に帰してもらえると思っていただけで、本当はどうなるかわからない。


でも私の推理モドキが間違っていれば待ち受けているのは確実な死。
サークルの中でぺちゃんこだ。





どちらを選んでもどうなるかわからない。


なら。





「あの、すみません。

良かったら、サークル相席させてもらえませんか」





少しでも、助かる希望がある方へ。




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〃→←〃



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設定タグ:ゼロ一獲千金ゲーム , 逆ハーレム   
作品ジャンル:タレント
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マカロン(プロフ) - ナッツピさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。確認したところオリジナルフラグは付いていませんでした。もし今後も続くようでしたらお手数ですが教えて頂けると助かります。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: c48da97d00 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツピ - オリジナルになってます編集画面の下の方に書いてあるので外してください (2019年4月4日 21時) (レス) id: a274a13ed0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マカロン | 作成日時:2018年9月29日 7時

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