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「……んだよ、何か文句でもあんのか」
振り向いて私の方を見た末崎さんの顔は明らかに苛立っていた。
思わず後ずさりしそうになったが、何とか踏み止まる。
落ち着け小町A、ここで怯んだら負けだ。それにーーこの人達の気を逸らすだけでいいんだから。
「……いえ、文句はありません。
ただあなた方のやり方があまりにもしょーもなくて思わず溜息を吐いてしまっただけで」
「何だと!?お前、女だからって調子乗ってんじゃねえぞ!」
実は私は彼らのやり方が完全に悪いとは思っていない。
確かに見ていて不快になるものの、このゲームを制するには彼らのように力を奮う事も必要なのだ。
でも、ここでこの人達の考えを肯定する訳にもいかない。私はさらに口を開いた。
「調子になんて乗ってませんよ。私は事実を言ったまでです。
自分よりも弱いであろう人をとっ捕まえてリングをカツアゲ。どこぞのヤンキーか知りませんが______
本当、ダサくてしょうもないやり方ですね。
手段は人それぞれですし別に構いませんけど私ならごめんです」
私が言い終えると辺りが水を打ったように静まり返った。
でもすぐに、顔を真っ赤にさせた男の人が一人こちらに向かってきた。
「このクソ女ッ!!」
頭上に振り上げられた拳。
ーー殴られる。
私は反射的に目を瞑った。
「止めとけよ」
その後に聞こえてきたのは、冷ややかに発された言葉。
「なッ……!なぜですかセイギ様!」
「そんな女の言う事を気にする必要ねえだろ。
適当に言わせておけ。殴るだけ時間の無駄だ」
助かった。ただその反面、そう言われたのは悔しかった。
少なくとも唇を噛んでしまうくらいには。
でも何とか彼らの時間稼ぎには貢献できたみたいだ。
末崎さん達の頭上に砂が降りかかる。
見上げればそこには紺のベストを着た彼がいた。
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マカロン(プロフ) - ナッツピさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。確認したところオリジナルフラグは付いていませんでした。もし今後も続くようでしたらお手数ですが教えて頂けると助かります。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: c48da97d00 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツピ - オリジナルになってます編集画面の下の方に書いてあるので外してください (2019年4月4日 21時) (レス) id: a274a13ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロン | 作成日時:2018年9月29日 7時