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雪の中普段着で、顔中涙でデロデロにして空を飛んでいる僕はすごくみっともないんだろう。


だが、そんなのはどうでもいいぐらいの窮屈な感情にゼロキスは支配されていた。



「やっちゃった………もう一生ダメだ…好きな人の前でなにやってんだよみっともない………」




外はすごく寒かった。

口から漏れる空気は白く染まり、自分の体も寒さに震える。

でも、寒いなんてただの言い訳だった。



震えてるのは、見捨てられるのが怖いから。

Aに嫌われるのが怖いから。



「……………。」





とりあえず何処かに座ろうとふと見つけた木の枝に腰をかけた。

積もっていた雪が冷たい。


おしり凍っちゃいそうだよ、









そんなとき、頬に突然暖かさが触れた。



「うぇ!?」


泣いていたせいで鼻のつまった様なアホらしい声を上げる。

その向かいにいるのは、



杖に股がり甘酒を二つ握っているAだった。



『もう少しで新年だよ?』



____



まるで僕とは反面の美しい天使を見ているような感覚に至る。

それほどまでに雪に囲まれるAは可愛いものだった。




「し、知ってるよ。だから誘ったんじゃないか。」



さっきみたいなことがあってどうやって顔をあわせる?

そんな方法を知らないゼロキスは、ひねくれた言葉をボロッと言いながらソッポを向いた。

でも内心は焦りまくっていた。



『ごめんね、私が押しに弱いから、他の人来ちゃって。私がちゃんと答えられれば良かったんだけど…。ゼロキスくんに迷惑かけちゃったね』



まるで子供をあやすように、腫れ物に接するように、下手下手にでてゼロキスを慰める。

でもゼロキスが望むのはそんなものでは無かった。



「め、迷惑をかけちゃったのは僕の方だよ。せっかくAちゃんが友達を連れてきてくれたのに。

僕は騒いで逃げ出しただけ。」



そんなときに、キュッと手が握られる。




『よしっ!堅苦しい話はやめよう!私苦手なのそういうの!ほら、仲直りの甘酒飲もっ!』



あぁ、やっぱりAだなぁ。

甘酒を貰いながらも思わず頬が緩んだ。




そして、




『あ、12時!あけまし………』



チュッ




「あけましておめでとう。Aちゃん」



らしくなく勇気を振り絞り、Aの頬にキスをして、愛しそうに見つめた。

名前の顔は新年早々、真っ赤だったらしい

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きり。雑食(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます!現在今更すぎる茶熊2018編を更新中ですので、こちらが終わるまでヴァイスとの絡みは少々お待ちください…! (2020年3月12日 2時) (レス) id: 330208c88e (このIDを非表示/違反報告)
ココア - ヴァイスとのお話を書いてくれてありがたいです!私、ヴァイス推しなので、とっても嬉しいです!できればヴァイスとのお話をたくさん書いてほしいです!お願いします! (2020年1月21日 21時) (レス) id: 39ea8a8c3c (このIDを非表示/違反報告)
きり。雑食(プロフ) - はい、あけましておめでとうございます。自分がゼロキスを好きなので、ゼロキスと言いたいところではありますが、落ちはありません。楽しみにしていただけ、嬉しい限りです。コメントありがとうございました。 (2019年1月9日 20時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)
フェリナ - 遅いけどあけおめ!白猫小説少ない中でこれ好きだ〜!楽しみに待ってます!あと質問これ落ちとかあるんですか? (2019年1月9日 17時) (レス) id: 04e428e6d7 (このIDを非表示/違反報告)
きり。雑食(プロフ) - 愛音さん» あけましておめでとうございます。喜んでいただけてなによりです。現在端末が故障しており、更新に苦戦しておりますが、待っていただけると幸いです。コメント、ありがとうございました (2019年1月2日 14時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きり。雑食 | 作成日時:2017年6月17日 6時

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