ことしもよろしく ページ35
*
『と、言うわけで。茶熊で自慢したらついてくるっていってきたリアムとティランさん、そしてディランさんのご兄弟のヴィシャスとノエルくんです!』
「俺がわがままして着いてきたみたいにいうな俺がわざわざ着いてきてやったんだ!」
「どうどう、落ち着けよ。ほら、ミカン食うか?」
一人こたつにデカデカと座るリアム、
僕が準備に準備を重ねて招き入れたAちゃんはリアムさんの隣に正座で座っていた。
もう疑問しかない脳内をなんとか落ち着かせるべくひとつひとつを片付けようと思う。
「さ、誘ってないんだし来なくても…それにこのみかんはAちゃんが僕にお土産って……」
「なにかいったかゼロキス。このみかんは外れだすっぱいぞ」
「あぁはいそうですか!!!!!」
思わずこたつをドンッと叩き、上に乗っていた人数分の湯呑みが揺れた。
計画がもう台無しだよ………
まず、迎えても恥ずかしくないように部屋を綺麗にして、
………ベンケイさんたちに臭いって言われたけど。
そのあとAと部屋で仲良くこたつに入ってお菓子をたべるつもりだったんだ。
なんか色々他にもいるけど
「あれ、もしかして今日はもう既にダメ?」
うんうんと悩んだ末にこの結果をポロリと口に出す。
その言葉に更なる重りを引っ掻けるように、ノエルとリアムがこう言った。
「なにがダメなのか知らないけどなんか………この部屋変な臭いするね。」
「あぁ、俺も思った。便所の臭いがする」
______
こたつが突然ガンっと跳ねて、それと同時にゼロキスは声にならないような声をあげて自身の足を撫でた。
撫でるのは本当に一瞬のことで、すぐに立ち上がりこちらを見る。
その目には涙が貯まっていた。
「なんなのさもう!!!Aちゃんを招いたら変なのもついてくるし!!!しかもAちゃんのお土産までパクパクパクパク…!
僕だって頑張ってるんだから臭いのことは目を瞑ってくれてもいいだろ!?あぁそうだよ僕だって少しやりすぎたかなって思ってたよ!!!!」
そう言う。
すると窓から外にブァッと飛んで外に出ていった。
今日はもうダメだ。
そうお決まりの台詞を言いながら。
それと同時にAの姿も消えていた。
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きり。雑食(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます!現在今更すぎる茶熊2018編を更新中ですので、こちらが終わるまでヴァイスとの絡みは少々お待ちください…! (2020年3月12日 2時) (レス) id: 330208c88e (このIDを非表示/違反報告)
ココア - ヴァイスとのお話を書いてくれてありがたいです!私、ヴァイス推しなので、とっても嬉しいです!できればヴァイスとのお話をたくさん書いてほしいです!お願いします! (2020年1月21日 21時) (レス) id: 39ea8a8c3c (このIDを非表示/違反報告)
きり。雑食(プロフ) - はい、あけましておめでとうございます。自分がゼロキスを好きなので、ゼロキスと言いたいところではありますが、落ちはありません。楽しみにしていただけ、嬉しい限りです。コメントありがとうございました。 (2019年1月9日 20時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)
フェリナ - 遅いけどあけおめ!白猫小説少ない中でこれ好きだ〜!楽しみに待ってます!あと質問これ落ちとかあるんですか? (2019年1月9日 17時) (レス) id: 04e428e6d7 (このIDを非表示/違反報告)
きり。雑食(プロフ) - 愛音さん» あけましておめでとうございます。喜んでいただけてなによりです。現在端末が故障しており、更新に苦戦しておりますが、待っていただけると幸いです。コメント、ありがとうございました (2019年1月2日 14時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きり。雑食 | 作成日時:2017年6月17日 6時