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出会い ページ5

『はぁ……疲れた…』

ロズワール邸で見習いとして働く事になった私、Aは

現在進行形で、バテていた。

『…いけない、いけない、シャキッとしなきゃ…』

たった数時間で経垂れ込んでる所何か

何としてでもあの双子のメイド…レムとラムに
見られてたまるものか。

私は疲れきった体を無理矢理起こして

異様な存在感を放つ扉に手を掛けた。

『し…失礼します…』

そこには、綺麗な金髪をツインテールにした幼女が
不機嫌そうに私を見上げていた。

「…何か様かしら」
幼女は読んでいた大きな本を閉じ
ゆっくりと、私に近寄った。

『あ…え、えっと……』

私があわてふためいている間にも

幼女の顔には怒りが浮かび上がっていた。

『そ…その、わ、私は…Aと言います……
つい先日に働き始めたばっかりですが……その…』
「……」
『よ…宜しくお願いしま…す』
「…様はそれだけかしら。」

さっきとは違う、少しだけ低めの声で言い返した幼女を見て

私は思わず、竦み上がってしまう。

「べティはこう見えて、結構忙しいのよ。
お前みたいなニンゲンと話している暇はないのかしら。」
『す…すみません……』

私は、べティという幼女の、まるで人間ではない用な言いように
怖じ気づいたのか、その場を後にした。

だが、いざあの書庫の用な部屋から出てみると

また、あの幼女に…べティに会いたい気がして…

私はあの扉に手を掛けた……

『あ、あの………あれ…?』

まるで、あの書庫が綺麗さっぱり無くなったかの用に

開けた先の部屋は、ロズワールから貸してもらった

私の部屋だった。

「何をしているの?A。」

声のする方を振り返ると、そこにラムが立っていた。

『ら…ラムさん……』

「まだ仕事が残っているのに部屋に戻るだなんて…良い身分ね。」
『……ち、違うんです‼確かに…ここに、書庫が……』
「言い訳なんて聞きたくないわ、さ、早く仕事に戻るわよ。」
『…はい。』

ラムと共に、再び仕事に戻る時、一瞬、あの幼女の顔が
脳裏に思い浮かんだ……

『また、会いたいな。』

そう呟いて、私は仕事に戻る事にした。

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リリィなモモ(プロフ) - 面白いから最後まで読んでたら終わりって書いてあった…続き、ひっそりと楽しみにしてます (2022年5月17日 21時) (レス) @page10 id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
- 皆さんに賛成ですね! (2021年3月18日 20時) (レス) id: 4032c9a3e8 (このIDを非表示/違反報告)
そらね - 続きお願いします!!! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 4fd123f034 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(スマホver.(プロフ) - 続きまってまーす (2019年4月19日 22時) (レス) id: 2084ff8182 (このIDを非表示/違反報告)
俺の名前はナツキスバル!(スバルくんの大ファン) - 完結してませんよね。続きがあると思うんですが。 (2019年4月6日 19時) (レス) id: 09077b77bd (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年4月27日 14時

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