好きというには重すぎる【降谷零】

Time.059 ページ9

.


「すっごい美人だったね！まるクリス・ヴィンヤードみたい！」

「でもクリスとはちょっと顔が似て無さすぎるんじゃない？」


少し後に戻ってきた蘭さんと園子さんは何やら嬉しそうにそう話していた

ベルモットに似た美人…なんか知ってるぞそれ

もしかしてこの間コナンくんも見た人じゃないのか？


「ら、蘭姉ちゃん！その人どこにいたの？」

「向こうの売店で並んでる時に見かけたのよ
駐車場の方に歩いてったから…帰ったんじゃないかな？」

「ガキンチョは相手にしないわよ、あんな美人！」


こうも短期間で目撃情報があると気になるな

その人がAだと決まったわけじゃないが…7年経ってなんの情報もないんだ ダメ元でも調べてみよう

ちょっとくらい彼奴に繋がる手掛りが見つかるかもしれない


「そんで、おめーら昼何食うんだ？」

「ボクは焼きそばです！」

「歩美は…あ、アイス食べたい！」

「オレはうな重！」

「うな重なんてあるわけないでしょー アイスもおやつだからダーメ
焼きそば買ってきてあげるから皆それ食べなさい！」

「じゃあ僕と蘭さん園子さんで買ってくるから、コナンくん達はここで休んでてね
あとちゃんと荷物見てること！勝手にどっか行ったらダメだよ？」

「「「はーい！」」」


毛利さんの分どうしようか…まだ戻ってきてないんだよなあ

海に入った様子はないからどっかのお店に居るはずなんだけど…

海の家や屋台の方をそれとなく探してみると、完全に酔っ払っている毛利さんを発見した

ビールのジョッキが大量にある あ、お店の女性にちょっかい掛けてる…


「あー！全くもうお父さんったら…帰りの運転どうするつもりなのよ！」

「はは…僕がするから大丈夫ですよ」


…コナンくん嫌がるだろうな 我慢してくれ

Time.060→←Time.058

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す